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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第22章 盗人の意見・・・
「〃イエローカード〃のうちに
身を…正しなさい」
スポーツ好きな上司は
〃ルール〃になぞらえて
俺に警告をした
「幸い…今回は大事には・・・
何か〃処分〃を求められた訳ではない
この話も、まだ私の所で留まっている
もしも今後、事が大きくなれば
私も、あるいは上層部になれば尚更
誰もお前を庇うことも出来んぞ…」
『・・・』
「篠宮、お前はまだまだ若い
仕事の評価も…可能性も
パァにするようなことはするな
人の信頼や失うものを
侮ってはいけない
…警告で済むうちに
〃ちゃんと〃しなさい・・・わかったな?」
〃レッドカード〃が出る前に
改めよ・・・
『・・・はい』
俺のしたことの罪・・・
言及されることに
反論など許されない
事実だからな
元より・・・意見など求められない
許されない
俺の置かれた状況・・・その現実は
確かにそこにあった
心臓がメチャクチャに鳴っていたが
俺はこのまま
咎めを受けても良いとさえ…思ってた
受けるべきだ、と
だって、そうだろ?
ヒソヒソ・・・
久しぶりに聞こえてくる…感じる
視線や外野の話し声は
気のせい・・・被害妄想だろうか?
上手くかわすことも
平然と振る舞うことも
すっかり慣れていた俺の日常は
世間にしたら非常識かつ最低な
〃非日常〃だったんだ
足場がどんどん狭まって
追い詰められていくような感覚
マリアの言葉を借りるなら
〃空気が薄い〃
とでも言おうか
マリア・・・
こんな時でも
俺が思っていたこと
マリアに・・・会いたい
身を…正しなさい」
スポーツ好きな上司は
〃ルール〃になぞらえて
俺に警告をした
「幸い…今回は大事には・・・
何か〃処分〃を求められた訳ではない
この話も、まだ私の所で留まっている
もしも今後、事が大きくなれば
私も、あるいは上層部になれば尚更
誰もお前を庇うことも出来んぞ…」
『・・・』
「篠宮、お前はまだまだ若い
仕事の評価も…可能性も
パァにするようなことはするな
人の信頼や失うものを
侮ってはいけない
…警告で済むうちに
〃ちゃんと〃しなさい・・・わかったな?」
〃レッドカード〃が出る前に
改めよ・・・
『・・・はい』
俺のしたことの罪・・・
言及されることに
反論など許されない
事実だからな
元より・・・意見など求められない
許されない
俺の置かれた状況・・・その現実は
確かにそこにあった
心臓がメチャクチャに鳴っていたが
俺はこのまま
咎めを受けても良いとさえ…思ってた
受けるべきだ、と
だって、そうだろ?
ヒソヒソ・・・
久しぶりに聞こえてくる…感じる
視線や外野の話し声は
気のせい・・・被害妄想だろうか?
上手くかわすことも
平然と振る舞うことも
すっかり慣れていた俺の日常は
世間にしたら非常識かつ最低な
〃非日常〃だったんだ
足場がどんどん狭まって
追い詰められていくような感覚
マリアの言葉を借りるなら
〃空気が薄い〃
とでも言おうか
マリア・・・
こんな時でも
俺が思っていたこと
マリアに・・・会いたい