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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第22章 盗人の意見・・・
『あんた一見…誰もが羨む
〃完璧な男〃だよな

アタマは賢いわ
年のわりにキャリアあるわ
収入はあるは

おまけに美人でやさしい
自慢の奥さんまでいるときたモンだ

そりゃもう世の中の平民は
みんなお手上げだぜ』




『・・・』





『だけど…一枚剥がせば錆びだらけ・・・』







おっと…ヤツの眉がつり上がってるぜ

まぁ…この期に及んで
構いはしねぇけど



ある意味…マリアは

マリアもメッキが貼られてた

自分を押し殺して、メッキで塗り固めてた

だけどコイツと似ても似つかないのは

マリアは…メッキって〃虚像〃が剥がれた

そこにある〃実像〃こそが

本当に美しい人だったから・・・





『あんた…自己愛が強いんスカ?
それともただ単にイカレてんの?』





『ふっ…口を慎め』





『あんた自分以外を愛せないのか?

学歴も、仕事も、家も、何もかも

あんたを塗り固めて
引き立たせる飾りかよ?』






『簡潔に言え…?
プレゼン能力は大事だぞ』







『・・・信じられないだけだ』






話を長くするつもりも
デカくする気もなかったんだけどさ








『俺には…あんたの全てが

考えられない、理解できないだけだ』







『・・・フゥ~~』





ヤツの吐く煙が
辺りに充満した





『あんたを見てりゃ
不思議でもなんでもねぇかもしんねぇな

男として…人間としての
あって当たり前のモンがない

だから・・・だからあんたは
彼女にあんな酷い事が出来るんだ』





『ふ…随分と知った風な口振りだな』






『やれ幸せにしますだ、付いて来いだの
言って、結婚したんだろうが!?

なんでちゃんと…っ
幸せにしてやらねぇんだよ

そんだけ揃ってて
なんであんた一番大事なモンだけが
欠けてんだよっ?!』







『分はわきまえない
口の聞き方は知らない

どうしようもないな、お前
で…俺に意見しようってのか?』





『っ・・・!』






口をつぐんだ俺に
ヤツがメチャクチャ下品な
薄ら笑いを浮かべてあしらった









『吠えたいならいくらでも吠えろ

誰も聞いちゃいないぞ

〃盗人の意見〃なんざ…俺も

世間も・・・誰もな』
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