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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第24章 二人だけの誓い・・・
翌朝…デカイ荷物をもって
ラブホを後にする俺らは



・・・どこか足腰が

ギクシャクしてるぜ






ま・・・そこは

笑っといてくれ?






『ちょっと待ってて…

~~どっか行くなよ?!』




マリアに俺のケータイを持たせる

最悪はぐれたら、俺がどっかから
かけりゃなんとかなるからな


ちょっとだけサバイバル臭すんだろ?(笑)




『お待たせ』



チャリン…



俺がマリアにかざして見せたのは
レンタカーのキー




『車?』


『荷物も増えるしな?移動しやすいだろ』





連日歩き続けるのはしんどいだろ?


てか…マリア

アソコいてぇだろ?


とは…さすがに聞かないけどな(苦笑)






『ふふ…じゃ、今日は車中泊?』


『~それもアリかもな?(笑)』





ってな事を避けるために

今日こそは

ちゃんと話すんだがな






『ワーイ・・・楽ちんだ♪』



マリアを助手席に乗せて車を出した





市内観光…って訳でもないが
のんびり車で市内をまわって
俺は俺で…何かと画策してる最中


・・・マリアは?





『人少ないね…道も空いてる』


『あぁ、盆だからじゃねぇ?
高速なんか渋滞だらけだろうけどな』





『お盆…かぁ。世間はお盆だもんね

ねぇねぇ…お盆ってさ

やっぱりお墓参りしたり…そゆの』




『うん?…あぁ、そうだな』





運転しながらチラチラと
横目で見るマリアは
どっか浮かない顔してる…?





『ゆぅちゃん・・・お休みはいつまで?』




『・・・』



話すべき話は…まずしないとな







『そっか…~~じゃ、あと…えーと
何日かな・・・?今日は…』




マリアが俺の休暇の残り日数を
指折りしながら数える

どこか不安や寂しさを
隠すような表情で・・・








『マリア・・・』




『1……2…、3…~~うん?』







『休み明けても…戻んないぜ、俺?』








『は…?』













『俺は……ムコウには戻らない』









『ゆぅ・・・ちゃん?』













『俺もマリアも・・・もう戻らない』








『・・・』







『今度こそ・・・マリアといる』
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