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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第24章 二人だけの誓い・・・
マリアの大切な…必死に守ろうとした命
産声をあげることなく…旅立った命
静かに涙を浮かべながら
海に向かって
そっと手を合わせるマリアの横で
俺もしゃがんで手を合わせた
『〃あの子〃に…ゆっくり手を合わせたこと
まだなかったから』
『うん』
『こんな広い…空とか海・・・見てたら
ゆっくりお話でも出来るような
そんな気持ちになっちゃったの』
『いい場所で・・・良かった
ほんと…それだけは』
『ふふふ…ほんとだね
ありがとう、ゆぅちゃん』
墓参り……ちょうど盆シーズンだったのは
何かの因果かもしれないな
マリアは涙を拭って
俺に笑顔を向けて立ち上がった
俺は隣で手を合わせながら
旅立った〃あの子〃に・・・
密かに誓ってた
〃お前のかぁちゃんのこと・・・
意地でも幸せにするからな
見守っててくれよ・・・〃
『さてと・・・~あ、ゆぅちゃん?
ごめんね?さっき…車で
何か言いかけてなかった?』
『・・・』
『ごめんね…私
自分のことばっかで
第一・・・はしゃぎすぎだよね昨日から
もぅ…恥ずかしいな…あは
ぇと、泊まるとこ?』
『その前にさ・・・マリア』
ザザー・・・ザザー・・・
波の音は
俺の声を掻き消すのか…
俺の背を・・・押してくれるのか…
〃コイツのことは…俺が幸せにする〃
青空に・・・むけて
旅立った命に向けて
誓うように
言い聞かせるように
俺は深呼吸した
ザザー・・・ザザー・・・
『マリア・・・』
『うん?…』
『まりあ』
『なぁに…?』
俺は…ポケットに手を入れて
買い忘れたモノを取り出した
『橘 まりあ さん・・・』
『・・・?』
『俺と・・・結婚してください』
産声をあげることなく…旅立った命
静かに涙を浮かべながら
海に向かって
そっと手を合わせるマリアの横で
俺もしゃがんで手を合わせた
『〃あの子〃に…ゆっくり手を合わせたこと
まだなかったから』
『うん』
『こんな広い…空とか海・・・見てたら
ゆっくりお話でも出来るような
そんな気持ちになっちゃったの』
『いい場所で・・・良かった
ほんと…それだけは』
『ふふふ…ほんとだね
ありがとう、ゆぅちゃん』
墓参り……ちょうど盆シーズンだったのは
何かの因果かもしれないな
マリアは涙を拭って
俺に笑顔を向けて立ち上がった
俺は隣で手を合わせながら
旅立った〃あの子〃に・・・
密かに誓ってた
〃お前のかぁちゃんのこと・・・
意地でも幸せにするからな
見守っててくれよ・・・〃
『さてと・・・~あ、ゆぅちゃん?
ごめんね?さっき…車で
何か言いかけてなかった?』
『・・・』
『ごめんね…私
自分のことばっかで
第一・・・はしゃぎすぎだよね昨日から
もぅ…恥ずかしいな…あは
ぇと、泊まるとこ?』
『その前にさ・・・マリア』
ザザー・・・ザザー・・・
波の音は
俺の声を掻き消すのか…
俺の背を・・・押してくれるのか…
〃コイツのことは…俺が幸せにする〃
青空に・・・むけて
旅立った命に向けて
誓うように
言い聞かせるように
俺は深呼吸した
ザザー・・・ザザー・・・
『マリア・・・』
『うん?…』
『まりあ』
『なぁに…?』
俺は…ポケットに手を入れて
買い忘れたモノを取り出した
『橘 まりあ さん・・・』
『・・・?』
『俺と・・・結婚してください』