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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第4章 幸せじゃ・・・ないのかよ?
コイツはコイツで…と言うか
散々で大変だったろうに。
『クス…わざわざ気ぃ遣うことなかったのに。
ご丁寧にどうも』
よほど気まずいのだろうか
あまり俺と目を合わせず
仕切りに前髪を流す仕草や
サイドの髪の毛を耳にかける仕草を
繰り返し
落ち着かない様子のマリア。
『あの…それじゃあ
私はこれで・・・』
一刻も早く
立ち去りたいんだろうな(苦笑)
『仲直りは…出来たの?』
突っ込まれたくないだろうけど
心配する優男のフリして(笑)
少し突っ込んでみた。
『・・・え?』
『だから、旦那サン…と?』
『・・・』
『無事に帰れたみたいで良かったよ♪』
気まずそうに
あまり返事をしないマリアをみて
一方的に話を終わらせた。
『ぉかげ…さまで。
にしても……恥ずかしいな』
『うん?』
『ケンカ…しようが勝手だけどね
人様に迷惑かけちゃうなんてさ…って』
『・・・?』
マリアが照れ隠しするみたいに
前髪をかき上げた。
『ぁ、じゃぁ私…そろそろ。
時間とらせてごめんなさい。ありがとう』
マリアは再び席を立とうとする。
『ぁ・・・ねぇ?』
『・・・・・?』
席を立ったマリアが振り向く
俺は咄嗟に引き留めていた。
一瞬の事だけど
つい・・・・・
『コレ・・・どうした?』
『・・・?』
恐らく気まずさで、つい
髪の毛をいじっていたような
前髪を流したり
耳にかけたりしていたマリアが
癖なのか
話しながら一瞬だけ
髪の毛をかき上げた時・・・
『オデコ・・・どした?』
前髪で隠れていた
額の絆創膏が…つい
目に入ったんだよな、俺・・・。
マリアは一瞬
目を丸くして
『・・・・・転んだ』
そう言うと
また落ち着かない様子で
髪の毛を耳にかけたり
前髪を流すようにして
オデコを隠していた。
〃・・・・・。〃
散々で大変だったろうに。
『クス…わざわざ気ぃ遣うことなかったのに。
ご丁寧にどうも』
よほど気まずいのだろうか
あまり俺と目を合わせず
仕切りに前髪を流す仕草や
サイドの髪の毛を耳にかける仕草を
繰り返し
落ち着かない様子のマリア。
『あの…それじゃあ
私はこれで・・・』
一刻も早く
立ち去りたいんだろうな(苦笑)
『仲直りは…出来たの?』
突っ込まれたくないだろうけど
心配する優男のフリして(笑)
少し突っ込んでみた。
『・・・え?』
『だから、旦那サン…と?』
『・・・』
『無事に帰れたみたいで良かったよ♪』
気まずそうに
あまり返事をしないマリアをみて
一方的に話を終わらせた。
『ぉかげ…さまで。
にしても……恥ずかしいな』
『うん?』
『ケンカ…しようが勝手だけどね
人様に迷惑かけちゃうなんてさ…って』
『・・・?』
マリアが照れ隠しするみたいに
前髪をかき上げた。
『ぁ、じゃぁ私…そろそろ。
時間とらせてごめんなさい。ありがとう』
マリアは再び席を立とうとする。
『ぁ・・・ねぇ?』
『・・・・・?』
席を立ったマリアが振り向く
俺は咄嗟に引き留めていた。
一瞬の事だけど
つい・・・・・
『コレ・・・どうした?』
『・・・?』
恐らく気まずさで、つい
髪の毛をいじっていたような
前髪を流したり
耳にかけたりしていたマリアが
癖なのか
話しながら一瞬だけ
髪の毛をかき上げた時・・・
『オデコ・・・どした?』
前髪で隠れていた
額の絆創膏が…つい
目に入ったんだよな、俺・・・。
マリアは一瞬
目を丸くして
『・・・・・転んだ』
そう言うと
また落ち着かない様子で
髪の毛を耳にかけたり
前髪を流すようにして
オデコを隠していた。
〃・・・・・。〃