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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?

『それが・・・わかったから、お母さん…』
『何言ってんの…』
『よく・・・助けてあげたね、優人
お母さん…それだけは
その事だけは、誰に何て言われても
お母さんは誇りに思うよ・・・』
俺の話から…
マリアの身に起こっていた事を察して
配偶者によるDV…自らも
それを経験していた俺の母親は
命にも関わりかねない
その恐ろしさを良く知る母親は
俺に…そんな言葉をかけてくれた
だけど・・・俺は
『そんなんじゃ・・・ねぇよ』
『優人・・・』
『同情なんかで…アイツと居たんじゃねぇ』
一番初めは・・・出逢いは
そうだったかも知れない
『同情なんかで…んなこと、それに…』
『優人・・・。うん…わかってたよ』
『わかって…ねぇよ
わかったわかった言うなよ…やめろよ
もう…迷惑かけねぇから
今日は…悪かった・・・だから、母さん』
同情なんかじゃない
だけど俺は…知っていて
悪い事だとわかっていて
マリアを好きになって・・・
不倫したんだ
それが・・・他でもない事実なんだ
『ふふ・・・わかってたよ?
お母さん…これでも・・・親だから』
『・・・』
『優人が…イタズラに安易な気持ちで
そんな事をしたんじゃない、ってことも
相手の事を…ちゃんと考えて…真剣に
想っていたってことも…わかってたよ』
『っ…、・・・』
『優人・・・あんただけじゃない
あの女性(ひと)も・・・』
『え・・・』
マリアというワードに
否応なしに反応する俺は…
思わず母親を直視した
『あの女性(ひと)も・・・
優人と・・・おんなじ瞳(め)をしてた』
『何言ってんの…』
『よく・・・助けてあげたね、優人
お母さん…それだけは
その事だけは、誰に何て言われても
お母さんは誇りに思うよ・・・』
俺の話から…
マリアの身に起こっていた事を察して
配偶者によるDV…自らも
それを経験していた俺の母親は
命にも関わりかねない
その恐ろしさを良く知る母親は
俺に…そんな言葉をかけてくれた
だけど・・・俺は
『そんなんじゃ・・・ねぇよ』
『優人・・・』
『同情なんかで…アイツと居たんじゃねぇ』
一番初めは・・・出逢いは
そうだったかも知れない
『同情なんかで…んなこと、それに…』
『優人・・・。うん…わかってたよ』
『わかって…ねぇよ
わかったわかった言うなよ…やめろよ
もう…迷惑かけねぇから
今日は…悪かった・・・だから、母さん』
同情なんかじゃない
だけど俺は…知っていて
悪い事だとわかっていて
マリアを好きになって・・・
不倫したんだ
それが・・・他でもない事実なんだ
『ふふ・・・わかってたよ?
お母さん…これでも・・・親だから』
『・・・』
『優人が…イタズラに安易な気持ちで
そんな事をしたんじゃない、ってことも
相手の事を…ちゃんと考えて…真剣に
想っていたってことも…わかってたよ』
『っ…、・・・』
『優人・・・あんただけじゃない
あの女性(ひと)も・・・』
『え・・・』
マリアというワードに
否応なしに反応する俺は…
思わず母親を直視した
『あの女性(ひと)も・・・
優人と・・・おんなじ瞳(め)をしてた』

