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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第26章 運命は・・・先着順?
『ふふ・・・親は…

いくつになっても〃親〃だからね』






疲れきった表情の中にも
あの協議の場の一室にいた時とは異なり

少し表情を崩して答える…
いつもの母親だった








『今後…どうなるのかわからないけど
ちゃんと、連絡なさいね…優人』





『いや・・・もう、いいって』





『・・・。金銭的な話・・・慰謝料とか
そういう話も出てくるかもしれない

そういう時は、ちゃんと相談しなさい
お父さんには…お母さんから言うから』







『いいって・・・俺の…したことだから』







『優人・・・、親だからって
なんでも許す訳じゃないわ

親だからこそ…口を酸っぱくして
言わなきゃならないこともある

安易に許す訳じゃない…
だけど・・・今回のことは…』







『いいって…。親…騒がしててなんだけど

ガキじゃねぇんだから

自分のしたことは…自分で責任とる』








『〃事情〃は・・・わかったから

そう言ってるのよ』






『・・・』





エレベーターを出て
だだっ広いビルの中を

疲れきった中にも努めて
笑顔を見せようとする母親と移動する







『放っておけなかったのよね・・・』





『・・・っ』





俺の…さっきの告発で

どことなく・・・察した母親が

話し出した






『優人・・・あんたは
〃実父(オヤ)〃に似ず・・・

ほんとに・・・誰に似たのか
本当に…優しい子に育ってくれた

お母さんは・・・そう思ってる』









『・・・』







『ごめんね・・・優人』







『は?・・・なに…謝ってんだよ』








『お母さんのせいだから・・・』







『???』








『小さいあんたに…本当にひどい

辛い経験と…苦労をさせて

悪い記憶を…残させてしまった』







『親がどうの言う歳でもねぇし関係ねぇ…
俺は、あんたに対して

何もそんな事を思っちゃいねぇよ
勘違いすんなよな…』







『ふ・・・でも…そんな優人だから

あの女性(ひと)を・・・放っておけなかった

知らんぷりできなかったんでしょう・・・』





『・・・』
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