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第26章 運命は・・・先着順？

運命は先着順なんかじゃねぇ


そう強く言いたい俺と


どうしてもそう言えない俺がいた




あんなイカれたヤロウ

あんなヤツの言うことでも…



あの人の言うことは

やはり

いつも…ひとつだけ正しいのか・・・






神様だとか・・・運命だとか



どこの誰だか

なにモンだかもわからねぇ



そんなモンを


信じてるワケじゃねぇよ





だけど俺


いつでも・・・それを


めちゃくちゃに恨んでた













なんでだよ



なんで・・・俺を


アイツより先に


マリアと出逢わせてくれなかったんだよ






なんで俺・・・マリアより先に


この世に生まれてこなかったんだよ





少しでも先に生まれて


マリアを待ってりゃよかった






先にマリアに…逢いさえすれば





アイツ・・・あの男(ﾋﾄ)より





一年でも・・・何ヵ月でも



何日でも



何時間・・・




一分・・・一秒でも






あの人より早く





マリアに出逢えていたら・・・










そんな

途方もないことを

いつも心のどこかで思ってた








そして


超えられない壁・・・


それ故に強く燻るのは




その中の・・・根底にあるのは


いたってシンプルな






俺の・・・無限大に広がる




〃嫉妬心〃