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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『つまらないな・・・色々ポーズとって?』
『・・・』
『まずは・・・ポーズの選定からだ』
夫は…木炭を片手に椅子を立ち
私をソファに寝かせる
震えの止まらない私の足が
よろよろとソファに投げ出された
どうやったら・・・こんな
気味の悪い行為を思い付くのだろう
その歪んだ頭脳の賢さには
言葉も出ない私がいた
真面目な画家ならともかく
裸の・・・それも妻の
ヌードの絵なんか描いたって
どこにも並べられるはずないのに
・・・なんて
そんな事は考える必要のないこと
理由なんか…なんだって良いのだから
それが嘘でも本当でも
この人の目的は
罪を犯した
汚らわしい妻に…制裁を与えること
単純な…身体的な痛みなんかより
もっともその相手が…苦しみを感じるであろう
〃精神的な〃屈辱や痛みを与えること
それを…極限に追及して
そして…慣行したのだ
相手が…最も
私が・・・苦痛を感じる事を
じっくりと・・・考察して
仮にも…長い年月を一緒に過ごしたのは
この男にとっても同じ
この男は、この男なりに
私の事を良く知っている
私が苦痛を感じる事を知り尽くしてるのは
この男なのだ…
『ほら・・・まりあ
ちゃんとモデルやれよ
良い絵が描けないだろう?』
〃精神的な苦痛〃
一般的にそう言われるであろうものを
私は数えきれないくらい
この男から受けてきた
けれど・・・今回は
桁違いの異常さと恐ろしさだった
私は・・・初めて思った
本気で思った
『まりあ・・・どうした?
得意だろう?・・・』
『・・・』
『もっと…お前らしい
色んな表情や雰囲気を出してみろよ
テーマに相応しいような・・・さ』
私は・・・本気で思っていた・・・
『そうだな・・・例えば
〃年下の男〃でも誘う時のような
不貞の匂いや…いやらしさ
淫靡で・・・乱れた表情とかさ』
気を失うくらい殴られる方がマシだ、と
初めて・・・本気で思っていた
『・・・』
『まずは・・・ポーズの選定からだ』
夫は…木炭を片手に椅子を立ち
私をソファに寝かせる
震えの止まらない私の足が
よろよろとソファに投げ出された
どうやったら・・・こんな
気味の悪い行為を思い付くのだろう
その歪んだ頭脳の賢さには
言葉も出ない私がいた
真面目な画家ならともかく
裸の・・・それも妻の
ヌードの絵なんか描いたって
どこにも並べられるはずないのに
・・・なんて
そんな事は考える必要のないこと
理由なんか…なんだって良いのだから
それが嘘でも本当でも
この人の目的は
罪を犯した
汚らわしい妻に…制裁を与えること
単純な…身体的な痛みなんかより
もっともその相手が…苦しみを感じるであろう
〃精神的な〃屈辱や痛みを与えること
それを…極限に追及して
そして…慣行したのだ
相手が…最も
私が・・・苦痛を感じる事を
じっくりと・・・考察して
仮にも…長い年月を一緒に過ごしたのは
この男にとっても同じ
この男は、この男なりに
私の事を良く知っている
私が苦痛を感じる事を知り尽くしてるのは
この男なのだ…
『ほら・・・まりあ
ちゃんとモデルやれよ
良い絵が描けないだろう?』
〃精神的な苦痛〃
一般的にそう言われるであろうものを
私は数えきれないくらい
この男から受けてきた
けれど・・・今回は
桁違いの異常さと恐ろしさだった
私は・・・初めて思った
本気で思った
『まりあ・・・どうした?
得意だろう?・・・』
『・・・』
『もっと…お前らしい
色んな表情や雰囲気を出してみろよ
テーマに相応しいような・・・さ』
私は・・・本気で思っていた・・・
『そうだな・・・例えば
〃年下の男〃でも誘う時のような
不貞の匂いや…いやらしさ
淫靡で・・・乱れた表情とかさ』
気を失うくらい殴られる方がマシだ、と
初めて・・・本気で思っていた