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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
『カズキ…そんなんじゃ・・・私は…』








『誰とのセックスなら良いんだ?』









『~~っ…カズキ・・・やめてよ、私は…』











『〃誰と〃・・・セックスしたいんだ?』










『やめて……っ、ごめんなさい…』










『抱いて欲しくて
たまらない男がいるんだろう?

言ってみろよ……ソイツの名前を
この俺の前で

その男の名前を呼んでみろ
この淫乱女・・・』










『ぃゃ・・・カズキ・・・やめて』










『お前……俺が〃求めない〃と思って

安心してただろう?』









ギクッ・・・








『私は…ただ・・・カズキの方が

嫌がると思ったから・・・』





汚らわしい女は抱けない…

散々そう言っていたのは、夫だ







『ふふ・・・そろそろ

抱いてやらないでもないぞ?』






『~~っ!?』






『夫の務めだ…

子どもも…産めるうちに

しっかり仕込んで

産ませてやらないとなぁ・・・フフフ』









『……っ』


〃本気・・・〃







カズキは私を床に押し倒して

エプロンを乱暴にめくり上げ

服の中に手を入れた






『いっ・・・ゃ・・・っ』






抵抗しない方が良い…

わかっていたけど


私の全身が・・・心が

全面で目の前の男を拒絶していた







『まりあ……また俺を怒らせるのか?』




『~~っ・・・やだ・・・っ、いやっ』





スカートがめくられて

下着に手が伸びてくる…







『フフフ…まりあ?待ち望んでいただろう?

今日…〃ここ〃に・・・

〃俺と…まりあ〃の…赤ちゃんができるぞ』





カズキが大きな手をめり込ませるように

私の下腹部……子宮の辺りを

鷲掴みしてニヤリと笑った






『~~~ぃや…っ』


〃それだけは・・・やめて…っ〃







どこまでも…異常に…執拗に

私を追い詰めるその目は

脅しではない、と・・・不気味に笑った





底抜けの恐怖と…吐き気から逃れたい



以前の私みたいに…諦めて

耐える事が出来なくなったのは



忘れてはならない

忘れられない人のぬくもりを

知ってしまったから
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