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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・

『ぅ…っ・・・ぃゃ…っ、ぃゃ…』
どうせ逃れられないなら
抵抗しなければ良い
私は・・・バカだ
咎められる材料を落とせば
この男を・・・喜ばせるだけなのに
『~~っ、ん……ぅ…っ』
ギリっ…
カズキの片手が私の両手首を
簡単にとらえて床に押さえつける
そんなに・・・全力で押さえなくても
どうせ私は逃げられないのに
すごい力・・・
もう片方の手は容赦なく下着をずり上げ
私の胸を乱暴に掴み上げる
〃『敵わないだろう?』〃
そう言わしめるような腕力と
嫌がる私を冷酷に見下ろしては
薄ら笑いさえ浮かべる、その冷たい瞳(め)は
一片の慈悲も持たない…非道な目付き
私・・・気付いてた
理解は出来なくても、気付いてた
この男が私に執着する理由…
それは・・・愛情では到底ない
長年、連れ添った夫婦のような
愛…のポロリと欠けた、残った〃情〃
そんなものですら・・・ない
カズキが私に制裁を加えるのは
〃優人に対する嫉妬〃の裏返し…
私の本当の胸の内を
私の心に…優人がいることを…
この男は、わかっている
だからこそ・・・許せないのだ
私のことも、彼の事も
だけど私・・・反対に
知ってしまったからこそ
受けるべき罰を…受け入れないでいた
女は・・・力では男に敵わない
それは、変えられない摂理かもしれない
だけど私・・・知ってるの
同じ・・・〃男〃という生物の
同じ・・・〃強い力〃は
時に・・・その力強さをもって
相手を慈しみ
その全力(すべて)で
誰かを必死に守ろうとしたり
同じ・・・大きな強い手は
人を殴るためではなく
誰かをあたたかく包み込んだり
そのぬくもりで
誰かを労り・・・幸せにしたり
力が強ければ強い程
本当にやさしい手のぬくもりもある
相手を傷付けるためでなく
その手で相手に触れる喜び…
愛しいと感じる喜び
守ろうとする強さ…
大きな手を・・・強い力を
そうやって使おうとする人がいる
私は・・・それを知っているから
どうせ逃れられないなら
抵抗しなければ良い
私は・・・バカだ
咎められる材料を落とせば
この男を・・・喜ばせるだけなのに
『~~っ、ん……ぅ…っ』
ギリっ…
カズキの片手が私の両手首を
簡単にとらえて床に押さえつける
そんなに・・・全力で押さえなくても
どうせ私は逃げられないのに
すごい力・・・
もう片方の手は容赦なく下着をずり上げ
私の胸を乱暴に掴み上げる
〃『敵わないだろう?』〃
そう言わしめるような腕力と
嫌がる私を冷酷に見下ろしては
薄ら笑いさえ浮かべる、その冷たい瞳(め)は
一片の慈悲も持たない…非道な目付き
私・・・気付いてた
理解は出来なくても、気付いてた
この男が私に執着する理由…
それは・・・愛情では到底ない
長年、連れ添った夫婦のような
愛…のポロリと欠けた、残った〃情〃
そんなものですら・・・ない
カズキが私に制裁を加えるのは
〃優人に対する嫉妬〃の裏返し…
私の本当の胸の内を
私の心に…優人がいることを…
この男は、わかっている
だからこそ・・・許せないのだ
私のことも、彼の事も
だけど私・・・反対に
知ってしまったからこそ
受けるべき罰を…受け入れないでいた
女は・・・力では男に敵わない
それは、変えられない摂理かもしれない
だけど私・・・知ってるの
同じ・・・〃男〃という生物の
同じ・・・〃強い力〃は
時に・・・その力強さをもって
相手を慈しみ
その全力(すべて)で
誰かを必死に守ろうとしたり
同じ・・・大きな強い手は
人を殴るためではなく
誰かをあたたかく包み込んだり
そのぬくもりで
誰かを労り・・・幸せにしたり
力が強ければ強い程
本当にやさしい手のぬくもりもある
相手を傷付けるためでなく
その手で相手に触れる喜び…
愛しいと感じる喜び
守ろうとする強さ…
大きな手を・・・強い力を
そうやって使おうとする人がいる
私は・・・それを知っているから

