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かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
目の前の…永遠に解り合えない男を
どうしようもねぇ変人だと
散々揶揄していながら
やっている事は
俺も負けじと超変人級に、おかしい事…
『フッ…本性ここにあり・・・か?』
『~~っ・・・!?』
ニヤついたヤツに反して
手を捕まれたまま
ヤツの隣に座らされてるマリアは
瞬きもせずに…目に涙をためて
驚いた顔で俺を見ていた
『このまま彼女を…一生苦しめるなら
せめて・・・自由にしてやって下さい』
『フフ……気は確かか貴様?
言うだけタダとは良く言ったもんだが
そんな事が許される訳がないだろう?
正直に言えとは言ったがな
そこまで堂々と欲望を丸出しにするとは
やはりお前、まともな人間には
程遠い……ただの盗人だな』
『ちがう・・・』
『なんだと……?』
『彼女を・・・自由にしてくれたら
俺は二度と・・・彼女に会ったりしない
それは、変わらない・・・』
『何がしたいのか…
さっぱりわからないヤツだな、お前』
『あなたに・・・言ったこと
それだけが・・・そのままが
全てだ・・・』
『理解に苦しむ……』
『彼女を・・・解放してほしい
俺のものにするためにじゃない
彼女が・・・自由に
・・・幸せになるために』
『・・・、・・・』
『俺は…彼女を
自分のものにしようなんて
二度と考えない・・・誓います
誓約書でも…なんでも
いくらでもサインする
あんたに対する償いも…どんなことでも
なんだってする…』
あの日・・・コイツは
確かに俺に本性を見せた
俺が、マリアを求める限り
マリアを自由にはしない・・・と
そんな一言を鵜呑みに
賭けに出た訳ではない
だけど・・・その執念がある限り
弁護士に頼んでも…どんなに闘っても
マリアを連れて遠くに逃げたとしても
コイツは…どこまでもマリアを
追ってくる
そう思った俺は…
弁護士より…誰より
この男・・・本人に
直談判する
そんなことしか
思い付かなかった
どうしようもねぇ変人だと
散々揶揄していながら
やっている事は
俺も負けじと超変人級に、おかしい事…
『フッ…本性ここにあり・・・か?』
『~~っ・・・!?』
ニヤついたヤツに反して
手を捕まれたまま
ヤツの隣に座らされてるマリアは
瞬きもせずに…目に涙をためて
驚いた顔で俺を見ていた
『このまま彼女を…一生苦しめるなら
せめて・・・自由にしてやって下さい』
『フフ……気は確かか貴様?
言うだけタダとは良く言ったもんだが
そんな事が許される訳がないだろう?
正直に言えとは言ったがな
そこまで堂々と欲望を丸出しにするとは
やはりお前、まともな人間には
程遠い……ただの盗人だな』
『ちがう・・・』
『なんだと……?』
『彼女を・・・自由にしてくれたら
俺は二度と・・・彼女に会ったりしない
それは、変わらない・・・』
『何がしたいのか…
さっぱりわからないヤツだな、お前』
『あなたに・・・言ったこと
それだけが・・・そのままが
全てだ・・・』
『理解に苦しむ……』
『彼女を・・・解放してほしい
俺のものにするためにじゃない
彼女が・・・自由に
・・・幸せになるために』
『・・・、・・・』
『俺は…彼女を
自分のものにしようなんて
二度と考えない・・・誓います
誓約書でも…なんでも
いくらでもサインする
あんたに対する償いも…どんなことでも
なんだってする…』
あの日・・・コイツは
確かに俺に本性を見せた
俺が、マリアを求める限り
マリアを自由にはしない・・・と
そんな一言を鵜呑みに
賭けに出た訳ではない
だけど・・・その執念がある限り
弁護士に頼んでも…どんなに闘っても
マリアを連れて遠くに逃げたとしても
コイツは…どこまでもマリアを
追ってくる
そう思った俺は…
弁護士より…誰より
この男・・・本人に
直談判する
そんなことしか
思い付かなかった