この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
かごのとり ~ 家出娘の家庭事情 ~
第27章 飛べない鳥・・・
こんな…無茶苦茶な
世の中の…99,99%の人に
理解されないであろう事をして
それがただの空回りに終われば
その後のマリアに
良い影響を残さない
むしろ逆であることなんか
考えずともわかっていたハズ
それでも俺を…こう突き動かしたのは
ヤツに伝えた、俺の気持ち
マリアへの気持ち、そのものと
それ故に…一番は
俺に…時間が
残されていなかった事だろう
俺は…もうじき、この地を離れる
お互いの消息が、わからなくなる
俺自身のしたことの
マリアに対する罪悪感
そのまま…マリアをおいて
ただ自分だけ、しっぽ巻いて
どっかに消えておしまい
そんなことは
それだけは・・・出来なくて
失敗の許されない
直球勝負に出ちまったんだ
俺は…一歩も引くつもりはなかった
あれだけ母親を悲しませ
あれだけ強く、説得されたのにな
俺も…十分過ぎるくらい
狂ってるな
『非常識も身勝手も…承知の上です
マリアを・・・自由にしてください』
『・・・』
『ゆぅ・・・ちゃん・・・』
マリアが…無意識のように
微かに声をもらした
『お願いします・・・』
『~~だ、そうだが・・・まりあ?』
『っ…~~っ、うっ…~~っ、うっ』
『彼女には・・・関係ありません
俺が、独断で…勝手に
俺が・・・
あなたにお願いしてるんです』
『ククク・・・泣かせるねぇ~
…ってヤツか?
フフッ……世間知らずで
単純な俺の妻は・・・
お前のそういう〃手〃に
まんまと引っ掛かった訳だな・・・?』
『お願いします・・・マリアと別れて下さい』
俺は…もう
ヤツは言うことに何も反論せず
ひたすら懇願を始めた
『お願いします・・・マリアを』
そして……ソファから降りて
床に…手をついた
『お願いします
マリアを・・・自由にしてください』
そして、それは
俺が俺の罪を認め
罰を受け止める覚悟でもあったんだ
世の中の…99,99%の人に
理解されないであろう事をして
それがただの空回りに終われば
その後のマリアに
良い影響を残さない
むしろ逆であることなんか
考えずともわかっていたハズ
それでも俺を…こう突き動かしたのは
ヤツに伝えた、俺の気持ち
マリアへの気持ち、そのものと
それ故に…一番は
俺に…時間が
残されていなかった事だろう
俺は…もうじき、この地を離れる
お互いの消息が、わからなくなる
俺自身のしたことの
マリアに対する罪悪感
そのまま…マリアをおいて
ただ自分だけ、しっぽ巻いて
どっかに消えておしまい
そんなことは
それだけは・・・出来なくて
失敗の許されない
直球勝負に出ちまったんだ
俺は…一歩も引くつもりはなかった
あれだけ母親を悲しませ
あれだけ強く、説得されたのにな
俺も…十分過ぎるくらい
狂ってるな
『非常識も身勝手も…承知の上です
マリアを・・・自由にしてください』
『・・・』
『ゆぅ・・・ちゃん・・・』
マリアが…無意識のように
微かに声をもらした
『お願いします・・・』
『~~だ、そうだが・・・まりあ?』
『っ…~~っ、うっ…~~っ、うっ』
『彼女には・・・関係ありません
俺が、独断で…勝手に
俺が・・・
あなたにお願いしてるんです』
『ククク・・・泣かせるねぇ~
…ってヤツか?
フフッ……世間知らずで
単純な俺の妻は・・・
お前のそういう〃手〃に
まんまと引っ掛かった訳だな・・・?』
『お願いします・・・マリアと別れて下さい』
俺は…もう
ヤツは言うことに何も反論せず
ひたすら懇願を始めた
『お願いします・・・マリアを』
そして……ソファから降りて
床に…手をついた
『お願いします
マリアを・・・自由にしてください』
そして、それは
俺が俺の罪を認め
罰を受け止める覚悟でもあったんだ