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行こうぜ、相棒
第6章 Englishman In New York









こちらに…、と先生に促されて、エリは後ろ手に拘束されたまま、部屋の真ん中に置かれているソファーに移った。
ソファーからは、正面に大きく開いた湾と、対岸の街が遠く見える。雄大な風景だ。

先生はもう一本の縄を持ち出して、

「脚にかかるよ。辛かったらすぐ言いなさい」

と告げた。エリは声に出さず、ただ、首を縦にふった。
スキニージーンズの左の太ももに、今度は色の付いていない麻の縄を何度か巻きつけた。締め込んで、脚の血流が滞らないように、特殊な結び目できちんと縛ってくれていることに、エリは気づいた。
左の太ももの拘束が済むと、縄の一端をスルスルと長く伸ばす。
そして、胸の縄と結合した。
背中で腕を縛り、胸ではバストのふくらみを絞るように拘束した朱色の縄の左脇の下に、その太ももを縛った麻縄の一端を巻きつけて、いま一度、左の太ももへ戻す。その状態で、

「締め込むよ…」

と、先生は告げた。

そして麻縄が擦れる音がすると、左の太ももがグッと、左の脇の方に寄せられた。二重になった脇と太ももを結ぶ縄に、残りの縄を巻きつけて、束ねてゆく。束ね終わると、縄の末尾をきれいに結びつける。

同じ動作を今度は右脚で繰り返す。
痛くならない程度に太ももを縛られ、胸の縄と結んで絞ると、左右の太ももが両脇の方に吊られる格好になる。
自然と、脚は開き、ジーンズを履いているとはいえ、股間がむき出しとなる。膝から下は力を失ったように垂れ下がる。



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