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甘い時間は2人きりで
第25章 不安を打ち消す存在

俯いて悶々としていたら、建物に入って停車した。

「降りて」

駐車場から建物内に入ると、そこはラブホテルだった。

「は、春人…」
「ご両親も心配するから、連絡しときや」
「あ、うん…」

お父さんの携帯に連絡して泊まることを話すと、あっさり了承してくれた。
電話が終わると、春人が選んだ部屋に向かう。

「ラブホに入るの、久しぶりやね」
「うん、あの…私が『抱いて』って言ったの引いた?」

誰かに甘えたい結果、あのようなことを口走ってしまい、春人に嫌われたと思ったから…

「そんなことないよ。茜さんから誘ってもらったの凄い嬉しかった…それに…」

腰を抱き寄せられ、耳にキスを落とした。

「『抱いて』って言われて、めっちゃゾクゾクした。俺も早く茜さんのこと抱きたくなった」

色気を帯びた表情で言われ、身体の中心がジワリと熱くなった。
部屋に入ると、いきなり春人にお姫様抱っこをされて、ベッドに降ろされた。




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