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花菱落つ
第4章 義信
「ふっ、ほほほほほ」
「お、奥方様?」

 突然笑いだした正室に、供の者たちは慌てふためいた。笑い出すようなことなど何もなかったはずだ。

「実に面白い冗談じゃ。義信様はこのことを知っておるのか」
「いいえ。義信様はご存知ないことです」
「そうか」

 義信が凪の本当の性別を知らないということは、閨を共にはしていないということだ。正室が安堵したのが凪にもわかった。

「一度西曲輪の館に来るがよい。そなたとゆるりと話がしてみたい」
「かしこまりました」

 正室はゆったりとした所作で凪に背を向け、供の女たちと共に西曲輪へと戻って行った。
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