この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第8章 過去
焼き鳥屋からの帰りは土砂降りで俺はずぶ濡れになり、家に着いてからリナに

『風呂、一緒に入るか?』

と聞くと紅い顔したリナにトランクスを顔面に投げつけられていた。

やっぱりまだまだお子様リナちゃんかよ…。

風呂で1人の俺は笑っていた。リナも風呂を済ませ寝ようとした俺にリナが妙に緊張した顔をしやがる。

『なんなんだ?』

そう聞いた俺にリナはかなり緊張しながら

『やっぱりそういう事をしないとアルトはいや?』

と聞いて来た。まだ子供のリナだからそういう男を怖がっているのがなんとなく俺はわかる。俺は笑って

『無理にやろうとか思ってねぇよ。』

と言ってやる。リナが笑って

『アルト、好き!』

と俺に飛びついて来るから

『そうやって、俺をその気にさせたら襲うぞ。』

とリナにキスだけして寝ていた。

翌日の休みはやはり雨だから、リナとダラダラと家にいた。俺が構うとリナはジタバタして逃げようとするが俺が放ったらかすとリナから俺に寄って来る。

まだ恋人ゴッコのリナに俺は雨の音を気にしないで済むが、リナには

『もう少し大人の女が好みなんだがな。』

と言ってやる。リナは膨れっ面で

『ちゃんと大人だもん…。』

と言い返して来る。痩せたリナの貧弱な胸を掴んで

『これが大人か?』

と聞いた俺は見事にリナにひっぱたかれた。そうやって1日が過ぎていく。1人の時はビールを呑んで寝ているだけの休日だったが今の俺はリナと1日バタバタとふざけて遊ぶ休日だった。

夜にリナがニュースの天気予報を見ながら

『来週には梅雨が終わるらしいよ。』

と笑っていた。つかの間の平和をリナと楽しむ事が俺の中で当たり前に変わっていく。宗司に言わせればそういう変化はいい事らしい。

今までの俺なら隊員に気遣うとか全くなかった。俺について来れないなら仕方がないと割り切っていた。

今、リナといる俺は隊員達に多少の気遣いをするようになり、涼宮のように家族が居る奴の気持ちを考えてやるように変わっていた。

雄太達はそんな俺を羨ましがり、自分達も家族を持つ事を考えるようになっていた。施設上がりで荒れて軍のはみ出し者だった奴らが少しずつでも真っ当な人間に変わろうとしている状況だった。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ