この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
堕天使 1st gig.
第3章 現場
オンになっていた俺の無線には凄まじい爆音が鳴り響き、1、2秒遅れで

ズズン…

と体感する振動が伝わって来た。反射的に本部を飛び出す俺の目の前の街灯が瞬間的にしかも外へと向かうように一気に消えていく光景が俺の目に入って来た。

現場の建物も他の建物も同様に辺りが暗闇になっていく様に俺は、中継局がやられた!?と瞬間的に判断し

『中継局のγがやられた!全隊員、安全圏まで退避だ!繰り返す、退避だ!』

とそのまま俺は無線に向かって隊員全員に叫んでいた。更に中継局の現場にいたγに向かって

『γリーダー、状況報告!』

と叫ぶがγ側の無線からは爆発の影響なのかノイズしか返って来ない。続け様、俺は宗司に向かって

『戒厳令の発動だ。第2波に警戒態勢を取る。』

と叫んでいた。中継局がやられ、街中が停電した今はテロに寄る第2波に備える必要がある。とにかく一瞬で戒厳令を敷き、街全てを軍で封鎖制圧するしかない状況に俺達は追い込まれていた。

そうやって指示を出しながらも俺はあまり良くない頭で色々と考える。

3箇所の占拠は陽動作戦で第2波が本来のテロの目的なのか?

それとも中継局の単独爆破は何らかのミスで発生したのか?

俺が居る場所から1km先の中継局の爆破は体感でここまで届いていた。つまり、この現場の中の自爆テロ犯にも今の状況は届いている。何より現場の建物の灯りが全て消え、中の自爆テロ犯も人質も暗闇にパニックになっているはずだ。

しかも今一番、最悪な状況なのはこの仮設本部だ。軍や所轄は設置装備に非常電力を使っているから中継局が爆破されても停電の影響を受けていない。

今、暗闇の中を煌々と灯りが灯る場所は確実に軍や所轄が居る場所だけで街中に潜伏しているテロの格好の標的になって晒されている。

落ち着け…、そしてとにかく考えろ!

俺はそうやって自分の焦りを鎮めていく。とりあえず安全圏に退避はした。第2波に備える為の警戒命令も出した。

今出来る事は俺は全てやっている。そう思いながら

『αリーダー、αは全員無事か?』

と無線で隊員達を確認する。涼宮が俺に

『雄と雪を安全圏まで確保。』

と報告をして来る。次はβリーダーにも確認する。βリーダーからも安全圏まで確保の返答だった。最後はγリーダーにも同じ無線を飛ばしてみた。
/469ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ