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堕天使 1st gig.
第32章 防衛
残り後16時間…

そう考えて装甲車の前でのんびりとコーヒーを飲んでいた俺の前に再び羽賀が現れた。

黙ったままの俺に

『逃走経路は表だと確信する理由は?』

と羽賀が聞いて来た。俺は

『うちの狙撃手が割り出したからな。俺はただ直感的にそれを信じるだけだ。』

と答えていた。羽賀は何を思ったのか

『気に入ったわ。ねぇ…、私と寝てみない?』

と言い出した。

『んあ?』

『都合はそっちに合わせてあげる。』

『お断りだ。』

『怖いの?』

『嫁さん以外に興味ねぇんだよ。』

『五十嵐と同じって訳ね…。』

それだけを言って羽賀はまた俺の前から立ち去っていた。

五十嵐は一体あの女と何があったんだよ…

と考える俺の前に宗司が来て

『全ての段取りが整いました。』

と報告をしていた。

後15時間…

『作戦開始まで飯食って寝る。状況に変化があれば教えてくれ。』

と俺は宗司に頼んで装甲車で仮眠する事にした。軍の配給の不味いサンドイッチを冷めたコーヒーで流し込み、俺は装甲車の硬い椅子に座って眠っていた。

世間が夕食時という頃に宗司が

『作戦開始2時間前です。』

と今回の俺の分の装備を持って来た。俺は無線に向かって

『全隊員、配置に付け、見事に花火が上がれば一斉突入だ。』

と指示を出していた。今回の配置でαはトラップがあると見た裏側の突入、βが表側、γには逃走を考えて俺達が突入開始をしてから半分は裏側、半分を表側、大地と大地のバディは暗渠前に配置していた。

そうやってまずは武装集団の逃走経路を俺は塞いでいた。問題は人質の状況だった。付近の電源を落とし、防犯センサーを断ち切ったとしても庭から玄関までが5秒、玄関の侵入に5秒、人質がいると想定されている部屋までが更に5秒と合計15秒はかかってしまう。

15秒もあれば、武装集団が人質を殺し逃走に走るには充分な時間になる。だから俺は敢えて裏側のトラップに突入する事を考えていた。

予想外のやり方で相手をパニックに出来れば5秒は稼げる事と、俺の考えが正しければ、裏口からの突入に僅か5秒以下しかかからずに人質のところまで辿り着ける計算だ。
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