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【Onlooker】~サラが見たもの~
第7章 その関係は、曖昧?

 そうして、咲花は――別にどっちでも、いいんだけど――という雰囲気を隠さずに言う。


「で――どうすんのぉ?」


 ベッドから離れた位置に遠慮がちに立っている二人の男たちは、互いの顔を見合わせる。
その男たちは、いつぞや咲花が白隅サラの元に差し向けていた、優男と坊主頭だ。その結果は、見事ボディーガード(黒木)に返り討ちにされている。

 意思疎通の後、大柄の坊主頭が言った。


「さ、咲花さん、不味いっすよ……万一、こんなことがアニキにバレたら……」


 それを聞くと、咲花は右手のネイルを見やり――


「ふーん、そっかそっかぁ。若頭(アニキ)が怖いというだけで我慢出来ちゃう。私ってさぁ――その程度の女ってこと?」

「あ、いやっ……そういうことじゃなくって」

「じゃあ、どういうことぉ?」


 咲花は甘たるくそう発しながら、徐に二人に向かって両脚を開いて見せた。


「うう……」

「っ……」


 男たちは息を呑み、開かれた咲花の坩堝を注視する。

 その顔を見比べ、怪しく微笑むと今度は――ま、訊くまでもないけど――という雰囲気を纏い、再び咲花は問うのだ。


「で――どうしよっか?」

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