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ぼでぃ・ぴろぅ
第2章 2
「悪いな。俺、彼女出来たんで」
「え?!うそだろーっ!あーっ!もぉーっ!山もとも、ついに非童貞かぁ…」
「い、いや、まだ童貞だけど…」
「お前コミュ力だけはあるからなぁ…いつからだよ?同じ学校の子?なんで黙ってたんだよ、言ってくれてもよかったのに」
「明日話そうと思ってたんだよ。まぁあれだ、修学旅行のしおりを作る係を一緒にやってる子でさ、夏休み中も何回か会う機会があって、それでなんとなくそんな感じになって」
「そうか…夏休み明けには修学旅行だったよな。まぁ、良かったな。いい思い出を作ってきてくれ」
「そう落ち込むなって、岩しげだって黒髪の君がいるだろ」
「いるって言ったってさ……オレには、話しかける勇気がない…ううっー」
「よしよし、明日ゆっくり聞くから。じゃ、11時にお前ん家に迎えに行くな」
電話を切った後、うな垂れたオレは、机におでこを打ち付けて突っ伏した。
楽しい気分が一気に急降下。中学時代はオレと同類だったのに、いつの間にやら差がついてしまったようだ。
親友に彼女が出来たことは喜ばしいことだが、羨ましくて嫉妬しちゃうぜ!
オレも彼女欲しいーっ!!
よし!一皮むけたオレは今までと違うんだ!夏休みが明けたら、黒髪の君に積極的に声をかけるぞ!
その前に明日は、ほのりちゃんゲットだ!