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ぼでぃ・ぴろぅ
第3章 3
空けられたスペースに背を向けて横になると、途端に多仲さんの腕がオレの腕に伸びてくる。
背中には熱い息を感じる。ニオイを嗅いでるんだろう…今日はちょっと興奮して汗ばんだから、嗅がれるの嫌なんだけど。
「パンティって…んふっ」
眠そうな甘えた声でオレの言った言葉をからかってくる。
「お、おかしいですか?」
「んーん、イモいよ」
イモい?それはダサいってことだろ?なんなんだよ、この人は!せっかく気持ちよくさせてやったのに、失礼なことばっか言いやがって!
「エモいみたいなもんだよ?岩しげっぽくていいって意味」
うーむ、エモいってなんだ?全然、いい意味に取れないんですけどぉっ!
「また来週も寝かしつけに来てくれる?」
「それはいいですけど…」
「よかった…」
そう言ってオレの腕をゆっくりとフニフニし始め…5フニで寝落ちた。早っ!
10分くらいやり過ごして、ゆっくりと起き上がった。
天使のような寝顔を見てオレは思う。失礼な発言が無ければな…こんな金髪じゃ無ければな…おぞましい爪も無ければな…
まっ、所詮オレはしもべだから、抱き枕だから、多仲さんと恋愛なんて、考えるだけ無駄。
小さなタオルケットをお腹に掛け直して、静かに部屋を出た。