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ぼでぃ・ぴろぅ
第3章 3


多仲さんの家から自分の家に帰ると、居間にいた母さんが廊下へと飛び出してきた。

「昼間、女の子が来たよ~?ね?ね?だあれ?」

やっぱなぁ、そう来ると思ってた。

「クラスの子だよ。連絡先知らないから家まで来たみたい」

冷静に、関係性の薄さを強調するように答える。

「やー、びっくりしたわよ」

だろうね…あの金髪じゃ。手を洗いに来た洗面所まで付いてくる母。

「こんなに可愛い子が重流の彼女?って舞い上がっちゃったわよ。なーんだ、違うんだ」

母さんの目の付け所にびっくりだよ!うがいをしている最中に驚かさないでよ、飲んじゃっただろ。

どうして息子が金髪ギャルと付き合うなんて思っちゃうかなー?!

話が面白い展開にならなさそうだと察した母さんはつまらなそうにお尻を掻きながら台所へ戻った。

あの髪色と化粧に何とも思わなかったうえ、可愛いって言ってたぞ?ひょっとして母さんは若かりし頃……

オレとにーにの大事な漫画を部屋に隠してから、母さんが用意してくれた夕飯を食べるために台所へ。
今夜のおかずもゴーヤチャンプルー。庭で大繁殖した苦瓜を消化しないといけないためゴーヤ多めのチャンプルー。最近こればっかり。

「家の男3人衆はまだ、だっれも彼女を連れて来ないのよね~。重流が一番乗り!かと思ったらさ、違ったのか…で?何の用だったの?」

まだその話引っ張ります?

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