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愛されたくて ~わたしってイケナイ人妻ですか?~
第3章 結婚生活

それからの私は
主人の顔色を見ながら生活するようになった。
2人目は欲しかったけれど
もうそんなこと
言い出せるはずもない。
感情に任せて
怒鳴ったり
殴られたり…。
私がいったい何をしたの?
そのうち
出張以外の外泊も
多くなっていった。
『朝が早いから現地で泊まる』
という理由も
本当なのかはわからない。
かと言って
問い詰める勇気も
私にはなかった。
おせっかいな人はどこにでもいるもので
『2人目はまだ?』とか
『1人っ子はかわいそうよ』なんて
平気な顔をして
残酷な言葉を私に浴びせる人がいる。
私の気持ちなんて
誰にもわかってはもらえない。
いや、わかるはずがない。
姑は、まだ何もわからない娘に
『弟か妹、欲しいよね~』
なんて話しかける。
それを言うなら
あんたの息子に言えよ!
喉まで出掛かった言葉を飲み込んだ。
好きで1人っ子を選んだわけではないのに。
まるで私だけが責められているようで…。
周囲の突き刺さるような視線を避けるように
私は家の中に閉じこもるようになっていった。

