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鬼ヶ瀬塚村
第3章 優子
力強い回転でセーラー服のスカートが大きく宙に浮かび上がった。僕は思わず目を疑った。ちょうど座った位置から真っ直ぐあった彼女の下半身は…下着を身につけていなかったのだ…。
僕が驚愕の表情をしている横で真理子さんは頭を抱えていた。
優子ちゃんは至って不思議そうに僕らを交互に見る。真理子さんと全く同じように左目蓋が三重のつり目で大きな目が無邪気に僕を見るのだ。
『優子!!あんたまだその癖治らないの!?』
真理子さんがもう一度優子ちゃんに平手打ちを食らわそうと手を宙に上げる。優子ちゃんは頭を振りながらそれから逃れようとヒラリと走る。
そのたびに…その…彼女の………見えてしまい僕は見ていないフリに徹底した。17歳の……ああ、まぁ若いとはいい事だと思うよ。
『おおぉ~~い!!真理子おぉぉ~~~!!!』
不意に前方から真理子さんの名前を呼ぶ声がした。小さな白い軽トラがこちらに向かって走ってくるのが見える。
運転席から顔を出し、大きく手をふる男性。
軽トラはサーフの前まで来ると静かに停車した。運転席から眼鏡をかけた長髪の男性が降りてくる。背が高く、少し猫背気味だ。癖っ毛らしく耳の後ろで毛がうねっている。
彼は頭の麦わら帽子を外すと大袈裟過ぎる程僕に向かって頭を下げた。そして顔を上げる。爽やかで若々しい笑顔だった。
『よう来だなぁ!一郎でず!…ほら、ざっぎ電話のぉ』
僕が驚愕の表情をしている横で真理子さんは頭を抱えていた。
優子ちゃんは至って不思議そうに僕らを交互に見る。真理子さんと全く同じように左目蓋が三重のつり目で大きな目が無邪気に僕を見るのだ。
『優子!!あんたまだその癖治らないの!?』
真理子さんがもう一度優子ちゃんに平手打ちを食らわそうと手を宙に上げる。優子ちゃんは頭を振りながらそれから逃れようとヒラリと走る。
そのたびに…その…彼女の………見えてしまい僕は見ていないフリに徹底した。17歳の……ああ、まぁ若いとはいい事だと思うよ。
『おおぉ~~い!!真理子おぉぉ~~~!!!』
不意に前方から真理子さんの名前を呼ぶ声がした。小さな白い軽トラがこちらに向かって走ってくるのが見える。
運転席から顔を出し、大きく手をふる男性。
軽トラはサーフの前まで来ると静かに停車した。運転席から眼鏡をかけた長髪の男性が降りてくる。背が高く、少し猫背気味だ。癖っ毛らしく耳の後ろで毛がうねっている。
彼は頭の麦わら帽子を外すと大袈裟過ぎる程僕に向かって頭を下げた。そして顔を上げる。爽やかで若々しい笑顔だった。
『よう来だなぁ!一郎でず!…ほら、ざっぎ電話のぉ』