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あなたの胸の中で眠る花
第2章 真冬が繋ぐ出会い

消灯時間を過ぎても眠れなかった。
目を瞑ると、電車での出来事が頭をちらつく。微かに残る感覚に吐気がする。動悸が止まらない。あんなおじさんが私みたいな子どもに欲情するなんて…そう考えただけで気持ちが悪かった。別に処女でもないのにね。

初体験は高一の時だった。私の周りは中学生の時に経験済みの子がほとんどで、皆の話についていきたくて焦った結果、全く知らない好きでもない人とセックスした。
出会い系で知り合った、二十代前半の地味な男の人。その人も童貞だったらしく、私と同じ理由だった。ケチな人でホテル代も出そうとしなかったので、場所は車の後部座席だった。痛かった記憶しかない。キスも息が臭くて嫌だった。一人で興奮している男性に対して私は早く終わってほしい気持ちでいっぱいだった。終わってしまえばこんなもんかと。ただ虚しかった。
それ以来、出会い系も利用してないし、男の人とも連絡を取っていない。セックスなんて痛いだけじゃん。面倒くさい。何で皆あんなに楽しそうに話すの?私には必要ない経験だった。


嫌なことを思い出してしまった。トイレに駆け込み、吐いた。苦しい、気持ち悪い。もう生きるのさえ面倒くさくなった。このまま病気になって死ねたらいいのに。そしたらパパのところに行ける。早くパパに会いたい。力なく座り込むと、しばらくぼーっとしていた。

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