この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたの胸の中で眠る花
第1章 過去



父が亡くなったのは、私の六歳の誕生日だった。


「よーし、今日はこっちゃんの大好きなチョコレートケーキ忘れずに買ってくるからな!」
「うん、楽しみー!」

寒空の下、保育園まで手を繋いで歩く。約二十分の道のり。父と歩けばあっという間だった。門の所で先生たちに挨拶。ほとんどの園児は母親が送り迎えするため、父の存在は珍しいらしく、よく労われていた。名残惜しく一旦手を離すと、父はいつも私のおでこと自分のおでこを合わせて「ごっつんこ」をする。小さく行ってきます、と言ってくしゃっと笑う。私はそれが大好きだった。

でもそれがその日最後になるなんて思ってもみなかったよ。




/45ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ