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Let’s eat
第1章 欲情スイッチ
気が付いたら体を乗り出して、その唇にしゃぶりつこうとしている自分がいたから慌てて誤魔化したんだぞ!

『ちょっと俺にも一口くれよそれ』
『いや、あげないけどねwww』
『スゲー美味そうに食うからさ、俺も食いたい』

本っ当に美味そうだったよ、お前の唇。
そのあともよく食ってたよなー。その度に汚れた指をちゅぱって言わせながら舐めたり…。

「お前、エロいんだよ!」
「なっ…っ!」

キスしてやろうと顔を近付けたら、顔を逸らして拒否しやがった。
ムカつくんで翔の顎を掴んでこっち向かせて再挑戦したが、今度は手で俺を押し返してきた。

「「なんなんだよ!」」

俺と翔の声が綺麗にハモる。

「お前こそなんでそんなに拒否るんだよ…」

キスなんて今更だろう?それ以上のことだって何度もしたって言うのに!……
いや、待て。そういえばこいつ、妙にキスをしたがらない時があるよな。
ノリノリでキスを受け入れることもあれば自分からせがんでくることもある。
かと思えば頑なに拒んだり、ちょっとキスしただけなのに無茶苦茶怒ったり…。
たまにタイミングがわからなくなる。

「とにかくっ、今はやだ!」

そういう翔の顔は真っ赤で,俺を押しのけようとする手にはすげー力が入ってる。
そうやって拒まれるとなにがなんでも…って気になるんだよな。

「まぁ、知ったこっちゃないけどな」
「やめっ…」

両手を床に縫いつけ顔を近づける。
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