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人魚島
第2章 人魚島
僕は気恥ずかしさに顔を横に伏せながら『東京から来た篠山春樹です』と口内で呟いた。

『うちは三咲、この店の店主で咲子と花子の母親や、まぁ、血は繋がってへんけどな』

グビッと瓶ビールをらっぱ呑みする三咲さん。

『えらい可愛らしい顔やな、ジャニーズ顔負けやな?年は?』

Yシャツに赤いネイルの手を突っ込み背中を掻きむしる。
不意に豊かな乳房が隙間から見えた。
咄嗟に顔を伏せたが股関は温かくなる一方だ。

『今年15歳です。6月に誕生日が来てもう15歳です』

『咲子の1歳年上かぁ…おばちゃんいくつに見えるぅ?』

ようやく橘さんから離れ咲子を後ろから力一杯抱き締めながら唇を尖らせる。
20代に見えた。
ケバケバしい化粧、紫色に近い口紅を塗った唇が三日月型になる。

『28歳位ですか?』

多少鯖は読んだ。

『うわぁ、めっちゃ嬉しいわぁ、おばちゃん今年32歳やねん、孝は30歳、幼馴染みや』

え?裸で抱き合い、キスし合ってたじゃ無いか。

『言うとくけど、旦那、父ちゃんは黙認しとるから心配いらんわ、孝はセックスフレンドや』

ニシシッと笑う三咲さん。

『恋人じゃ無いんですか?』

僕のウブな問い掛けに三咲さんが『フフフ…』と妖艶に微笑み『孝は5年前離婚したばっかじゃけん、寂しくて盛っとんねん』と続けた。

『もう4年の付き合いや』

焼酎を呷りながら橘さんが呟いた。

『そろそろ離婚して俺だけの女になれや』

『アカン、咲子と花子が16歳になる迄待てや後3年や』

三咲さんが咲子から離れてカウンター席に腰掛けた。
カウンターは8つ、テーブル席はワンボックスだ。
10畳程度の狭い店内はオレンジ色の淡い蛍光灯が輝いている。

『ハルくんオレンジジュース飲む?』

『いや、お構い無く』

僕は首を横に振った。

『アンタ喪服あるん?』

三咲さんがYシャツの裾を正しながら僕に顎を上げる。

『東京から持って来ましたから大丈夫です』

『慎三じぃちゃんなら私服でも構わんけん、気ぃ使わんで構わんけん』

三咲さんは相変わらず瓶ビールをらっぱ呑みしながらニヤリとした。

『ほら、お前らは行けや、4回戦やるんや、昨日は忙しくてたった3回しか出来んかったけんな』

『3回もヤッたんか、いくら母ちゃんピル飲んでるからて無茶させんなや?働いとるんやから』

ピシャリと言う咲子。
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