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人魚島
第5章 夏祭り
『なんでも無い』

僕は慌てて顔を伏せた。

『明日は父ちゃん帰って来るけん、掃除したけん、家ん中綺麗やろ?』

花子が笑う。
しかし顔の無い女の子の父親とは一体どんな気持ちなのだろうか?いたく気になった。

『ホンマや、壁の蜘蛛の巣取り払ったんや』

咲子が先程射精したコンドームの味、梨味をチュパチュパ舐めながら壁を眺めた。
確かに昨日迄あった巨大な蜘蛛の巣は無かった。

『父ちゃん手土産に何釣り上げてくれたんやろか?気になるわ、蝶鮫とかやったら卵巣が美味い、あれは煮込んで煮物にしたら絶品や、精巣やったら酢の物や』

精巣…何やら股関が痛くなる。

『蝶鮫の刺し身食わせたるけん、精力付くけん、もっと姉ちゃんの事可愛がってやれるけんな』

花子が葡萄味のアイスキャンディーを舐めながらニヤニヤした。
その時不意にドカドカと橘さんがやって来てアイスキャンディーを開封しながら『よう』と片手を上げる。

『よう』

咲子が可愛いらしく真似る。

『お前等はまぁたセックスしたんか?浴槽にコンドームあったぞ?良い加減にしろ?お前等のせいで平屋傾くやんけ?なぁ、花子、花子は可愛らしいな』

酷く酔っ払っているのか饒舌だ。

『なぁ、孕んだらどないするつもりや?咲子は嫁さんなられへんやんけ?こいつはな、禅に嫁入りさせるねんからな』

『うちは禅の嫁さんにはならんよ?』

『じゃあどないするつもりや?』

『どないもこないもハルキの嫁さんになるつもりや』

咲子が頷く。

『ああ、そうか、なぁ、花子、焼酎あったか?』

『発泡酒ならあるよ?』

『それで構わんけん、持って来いや、命令や』

ニヤニヤしながら葡萄味のアイスキャンディーを舐める橘さん。

『今頃三咲は俺の為に銭稼いでくれとんのやなぁ、律儀で賢いおなごやでしかし』

ニヤニヤしながら花子が台所から持ち出した発泡酒のプルを開封し『お前等も呑むか?』と台所を指差す。

『じゃあ遠慮無く、ハルキ呑も?花子は?』

『じゃあほろ酔い頂戴?』

僕も頷き発泡酒ほろ酔いを頂く事にした。

『明日は明さんご帰還か、今夜は遠慮無く三咲を鳴かせて頂くぞ』

橘さんが息巻いた。

『なぁ、橘ぁ、セックスってそない気持ちええんか?』

不意に花子が真顔で橘さんに訊ねた。

『あん?ああ、天にも昇る位気持ちええぞ?お前はまだ覚えんなよ?あ?』
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