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人魚島
第5章 夏祭り
ゆっくりテトラポットに魚姫丸が太いロープで固定された。
中からは巨大な発泡スチロールを両手にした海の荒くれ者達が降りて来る。
ザワザワと20人ばかりの見物客が集まって来た。
タンクトップにショートパンツの三咲さんはノーブラで早朝の肌寒さからか鳥肌が立ち乳首もピンッと立っている。
隣には橘さんの姿もあった。
最後に身長190㎝ばかりの筋骨隆々とした真っ黒に日焼けした髭モジャな男が眼光鋭く降りて来た。
ジロリと見物客を一瞥してから豊かなバリトンボイスで『うおぉッ!帰宅じゃあッ!』と両手を掲げながら叫んだ。
すぐさま三咲さんが彼に飛び付き脚を彼の分厚い胴体にクネクネ絡めながら彼の両頬を鷲掴みしながらキスの嵐を降らせる。

『おかえりッ!明ぁッ!アソコが疼くんやッ!早くセックスして一つになろッ?』

『ハハハ…俺の三咲は相変わらず淫乱やなぁ、堪らんで』

明さんが三咲さんにかぶり付く様にキスする。

『だってぇアンタぁ、ずっと我慢してたんやで?』

『しゃあ無いおなごやな、ほな今夜は一晩中抱いたるけんな…よし、お前等ぁッ!卸し市場に積み荷卸したら解散やッ!お疲れさんッ!』

明さんは僕と咲子と花子に気付き『おや?君は?』と三咲さんの身体を下ろしながら近付いて来た。
白い長靴がキュッと鳴った。

『ああ、慎作大叔父さんに良く似てるな坊主』

明さんはニカッと笑いながら僕の頭をワシャワシャした。
くすぐったさから肩を竦めてしまう。

『坊主、名前は?』

『春樹です。篠山春樹…』

『ほぅ、そうか春樹言うんか?ええ名前やな』

『あ、ありがとうございます』

鋭い眼光にどぎまぎしてしまう。

『よっしゃ3ヶ月振りの帰還じゃ』

明さんが駆け寄る咲子と花子を抱き締めながら『ああ、夢に迄出た愛しの愛娘達』と二人交互に頬擦りする。

『帰って朝飯じゃ、なぁ、咲子また得意のスクランブルエッグ作ってくれや』

『合点承知じゃ』

笑う咲子、明さんの帰還が余程嬉しいのか頬を赤らめはにかんでいる。
三咲さん、橘さんを引き連れながら僕等は魚沼家に帰って来た。
すぐさま宗一さん、静枝さんが『酒や』と明さんにグラスを手渡す。
開口一番『神清か、この酒は?』と笑う明さん。
雪崩れ込む様にして居間に入れば早坂先生が『やぁ』と居間に正座していた。

『なんや老けたなてっつん』

明さんが笑う。
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