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人魚島
第2章 人魚島
『彼女なら居ます』

『なんやおるんや、まぁ咲子には黙っといたるわ、ああ、セックスしてぇなぁ、にぃちゃんもしたいやろ?咲子も花子もジジババも寝たけん、おばちゃんとヤル?コンドームあるで?』

三咲さんがニヤニヤしながらジーンズのポケットからコンドームが入っているらしい4㎝×4㎝程度のビニール製のピンク色のパッケージを取り出した。

『アカン、酔って饒舌になってもうた、セックスは嘘や、我慢し?ちなみにアンタ彼女とは何年なん?』

『まだ2ヶ月です』

『ほなキスはしたんか?』

『い、いえまだです』

『ほな、マスターベーション、オナニーにつこてるん?』

『まさか、使えませんよ』

『ふぅん』

姿勢を崩し頬杖を崩し、缶ビール片手に二の腕にもたれ掛かる三咲さん。
色っぽく溜め息を吐き出し『若いってええな、ガキ欲しいわ』と呟く。

『三咲さんは子供産ま無いんですか?』

『うち?ああ、うちな3年前に孝の子供孕んでな大騒ぎやってん。父ちゃんのガキか孝のガキか解らんかったし、船乗ってわざわざ市内の総合診療所で診てもろたら妊娠3ヶ月…解らんまんま堕胎して下ろしてなおばちゃんのアソコの中なグッチャグチャやねん』

グロテスクな表現に背筋が凍る。

『やからなもう30代やけど孕みにくいのやわ、ああ、可愛らしいガキ一人で構わん、欲しいわぁ』

三咲さんがピアニシモの先端にジッポーの炎を近付けながら溜め息混じりに告げた。

『今日は孝もおらんし、店も暇やったけん、8時には店畳んで今に至る、や』

自嘲的に笑ってから三咲さんは缶ビールをグビッとやりニヤリとする。

『土日は多少混むんやけどな、マーメイド…今夜は酔っぱらいしか来やんかったわ、なぁ、酌してや、こやって三咲おばちゃんの事労りながらグラスにビール注いでや』

三咲さんが胸の谷間を寄せながら呟いた。

『解りました』

『おおきにな、アンタは可愛らしいな』

三咲さんがニヤリとしながら僕の頭をワシャワシャ撫でた。

『せや、孝からLINEあったよ?』

『え?』

僕はトクトクトクトクッと三咲さんのグラスに缶ビールを注ぎながら小首を傾げた。

『酔ってたからやり過ぎた、謝っといて…やってさ』

『フフフ…』と笑い愛しげにスマートホンの画面をタップする三咲さん。
待ち受け画像は小さくピースした咲子の愛くるしい笑顔だった。
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