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人魚島
第2章 人魚島
僕達はニシシッと八重歯を見せ合って肩を寄せ合って笑った。
しばらくして竹刀片手に三咲さんが現れた。
何故竹刀かとはあえて追及し無かった。

『お灸添えて貰わないけんね、アンタら二人、今夜は父ちゃん来週迄おらんけん、孝にお灸添えて貰おっか?』

三咲さんが道具小屋の鉄製のスライド扉を開け放ちながらぶつくさ言ってから『やだ、アンタ、これ精液?』とロッカーの底を見下ろした。

『アンタらエッチな事しとらんけんね?』

三咲さんが見事にくびれた腰に手を添えながら呟いた。
咲子がすかさず首を横に振る。

『ハルキは紳士や、橘みたくすぐ母ちゃんに手出しした時みたくやらんがな』

『そうか、ほな、誰が一体射精したん?血液迄落下してるやん?アンタ処女膜失ったんちゃうやろね?』

三咲さんがジロリと僕を睨んだ。
濃い茶色の瞳が怒りにギラギラ爛々と輝いている。

『何が悪いん?あたしはもう4月で14歳や、大人や、花子みたく鼻垂れの雌のガキや無い』

『コンドームつこたんか?』

『え?』

『コンドームやったやろ?あれつこたんか?』

『………』

『………』

気まずい空気が流れて沈黙になる僕と咲子。
咲子の頭をワシャワシャ撫でながら三咲さんが相変わらずジロリと僕を睨んだ。
途端ビクンッとなる情け無い僕。

『エッチな事…セックスしたんか?処女膜紛失したって事は中には挿れたんや?』

『………』

『………』

『黙ってたら解らんわ、とにかくセックスしたんやな、ん?アンタら今日はタップリ孝にシゴいて貰うで?はぁ、まぁ、けどコンドーム持たせといて良かった…アンタ学校卒業して出る迄は妊娠したらいかんし、処女は魚人様に捧げるねんで?ああ、来月赤神様やんか、どやって誤魔化そう』

俄然ソワソワする三咲さん。

『とにかく帰るからな…あ、もしもし孝?そう、三咲ぃ』

突然甘えた声を出す三咲さん。

『実はな聞いて驚かんでや?咲子と春樹くんが学校…ちゃうちゃう小学校や、小学校でセックスしてもうてん、うん、しかも隠れる様にして校庭の道具小屋の中でハッスルしやってん、もうイカ臭くて堪らん』

説明を続ける三咲さん。

『多分中には出して無い、辛うじて春樹くんにコンドーム持たせといたけんな』

三咲さんが溜め息を吐き出しながらサンダルを鳴らす。
観念しましたと言わんばかりに三咲さんに付いて行く。
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