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人魚島
第2章 人魚島
ゆっくりゆっくり興奮を抑えながら腰を浮かして行く。
メリメリッと咲子の股関節から音が鳴った次の瞬間、それは弾けた。

『咲子もしかして…これ生理?』

咲子の足元に血が落下して丸い1~2㎝の花を咲かせていた。

『え?え?え?』

咲子が狼狽える。

『あ…処女膜だ』

咲子がピンと来たらしく呟いた。

『処女膜って何?』

『名前の通り処女にしか無い膜の事やで、それ貫いたら処女や無くなるねん』

『え?なんか怖く無い?』

『でも晴れてこれであたしはハルキのお陰で処女や無くなった訳や』

『もう止めようよ、萎えたよ』

僕の陰茎は未知への恐怖から完全に萎えていた。
咲子が『あっつい、出ようか』とロッカーを開いた。
途端涼しい風が鉄格子状の窓から流れ込んで来た。

『あ…マズイ、鍵施錠されとる』

咲子が唸る。
建物の南京錠が掛けられていた。

『母ちゃんに電話するから、携帯電話貸してよ』

咲子がシャツを着込みながら片手を突き出して来る。
一体何の為に裸になったのか良く解ってい無い。
恐らくセックス=裸みたいな固定観念があったのだろう。

『もしもし?母ちゃん?ん、今学校、せや無いよ、ん、ん、解ってるがな、解ってるがな、小言なら後で食らうけん、ちゃうちゃう…畑に橘おったけん逃げたんよ…ん』

手振り身振りこちらに背中を向けながらスカートを器用に履く咲子。
僕は射精の余韻から白いマットに胡座になりながら咲子の通話を待った。

『迎えに来てや、教師ならおったけんや、事情説明したら出してくれやるやろ?え?不法侵入?んな事あらへん、とにかく待ってるけん、はよ来てや』

ピッと通話を切る咲子。
僕の隣に座り込みながらスマートホンを手渡して来る。

『良いなスマートホン、うち未だにガラケーや、ファッション雑誌に可愛いピンク色のdocomoのスマートホン紹介されとってな?小遣い貯めて買うねん、ああ、パーラー末次手伝ってアルバイトしよかな?アルバイトしてお洒落して市内でハルキとデートなぁんてね』

ニシシッと綻ぶ咲子。
本当に可愛い。
いとおしい。
咲子が好きだ。
愛してる。

『初広島城行ってみたいなぁ』

『牡蠣も食べたいけんね、なんかね、牡蠣沢山食べると赤ちゃん汁沢山出るらしいよ?』

『赤ちゃん汁?』

『精子の汁』
 
『ああ、精液な、意味解ん無いや咲子って』
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