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人魚島
第10章 東京編
タマヨリヒメを抱き締めながらシャワーを浴びてボジョレー・ヌーボーを3本空けた。
僕もアルコールには滅法強いがタマヨリヒメもなかなか強い。
髪の毛を乾かし着替えて精算機に部屋代2800円入れるタマヨリヒメ。
しかし、ハウスワインのボジョレー・ヌーボー4500円分足せば7300円だ。
やはり庶民的な感覚とは言えリシャールを下ろしたり焼き肉を奢ったり金持ちには変わら無い。
帰り際スクラッチ抽選に挑戦する事になった。
タマヨリヒメ『任せなさい』とニヤリとし10円玉を取り出してスクラッチする。

『あ、ほら、だんだん見えて来たよ?』

『わ、凄いじゃ無いですかッ?一等じゃ無いですかッ?』

流石女神様と言うか凄まじいくじ運だな。

『ほら良かったね、花ちゃんへのちょっとしたお土産だよ?必ずプレゼントしてやってね?』

CHANELのネックレスを従業員から受け取りながらタマヨリヒメかニヤリとした。

『本当に良いの?本当に貰って良いの?』

『ボク、ドルチェ&ガッバーナかクロムハーツしか好きじゃ無いんだ。生憎こんな可愛いCHANELボクには似合わ無いよ』

僕に向かってCHANELのネックレスが入った小箱を手渡しながらショートホープにサロメの高級ライターで火を付けるタマヨリヒメ。
そして石鹸の匂いを漂わせ、しっかり手を恋人繋ぎしながら渋谷からタクシーで新宿歌舞伎町に向かう。
勿論タクシーの中でも手は繋いだままだ。

『ボクはあまり金持ちじゃ無いから毎日の様には行け無いよ?』

不意に僕を見据えながらタマヨリヒメか呟いた。

『別に構いませんよ、僕からも営業かけませんよ、タマヨリヒメさん忙しいだろうし』

営業とはホストが客に店に来る様連絡する事だ。
忙しい客からすれば迷惑他なら無い。

『ありがとう、春くんは優しいホストだな』

『そんな事ありませんよ』

『ハハハ…じゃあ行こうか』

ホストクラブドラゴンゴッド前に到着する。
軒先、雪が降りしきる中、ビニール傘で立ち尽くすシンイチの姿があった。

『やあ、シンちゃん、またVIPルーム借りるよ』

『よう、また来てくれたのか、まぁ、中入れや』

『何してるの?』

『あん、客の入りが今夜は悪いけんな、客引きだよ、さみぃなぁ、チゲ鍋食いてぇなぁ』

『へぇ、暇なんだ』

『良いから早く中は入れよ?風邪引くぞ?』

『解りました』
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