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人魚島
第3章 説教
そして始まった惨たらしい説教。
橘さんがピアニシモの箱を開き眺める三咲さんをシッシッとやる。

『はよ行けさらせや、ボケナス女、ヤニ切れとるやろ?ピアニシモ?ふざけんな、俺には赤丸やと相場が決まっとるんや、はよ買いさらせや』

『アンタの軽トラ借りるけんね?』

『好きに使えや、あ、軽油入って無いけん、ガソリンスタンド寄れよ?満タンにしとけ、明日使うけん』

『はいはい、自分勝手じゃけんな』

三咲さんが肩を竦めながらCHANELのゴテゴテデコレーションされた長財布片手に軽トラのキーを鷲掴みにする。

『ほな、朝飯挟みや?いくら小言聞かせる言うたけんさ、可哀想やけんさ』

『やかましいな、朝飯ならお前が用意位しろボンクラ、毎回俺の手を煩わせるな?なんで市内から嫁いだけん目玉焼きの一つもろくに焼けんねん?』

『ほな作ればよろしいんやろ?マヨネーズ切らしてるけん、塩胡椒で構わんか?』

『お前ピルで高血圧やろ?なんや死にたいんか?あ?大人しくなんも掛けんな、俺もそのまま食うけんな』

然り気無くピルを飲む三咲さんを心配する橘さん。
甘いのか厳しいのか解ら無い。

『ほな、作ればよろしいんやろ?こっちの卓袱台つこて4人で食べよか』

『好きにせぇや、破廉恥な母親じゃけんこんな破廉恥な娘に育つんじゃ、おい、シャツのサイズおうてるんか?今にもおっちゃんに向かってボタンはち切れそうやんけ?』

『お願いやから、あんまし娘に色目使わんとってや?』

悲痛な叫びが続く。

『この子は大学迄行かしてやりたいねん、広島大学辺り頑張って行かしてやりたいねん、んでや、あたしとか学無いけんさ、ええ会社に就職させてさ、親孝行させて25歳辺りで会社の社員さんと寿退社させたりたいねん』

『アホらしい、んな不気味な島の生まれで誰が相手するんや?じゃし、今は荒れくれた就寝氷河期やけん、就寝先もままならんぞ?俺かて市内の小学校か中学校教えたかったけんさ、こんなド田舎の小学校に就職決まりよったけん、最初はしゃあ無しにフェリーつこて通ってたんじゃ、ほら俺らが通ってた呉市の小学校あるけん?あそこの教鞭持ちたかったけんさ』

『呉市?遠いがな、とにかく咲子は子供の頃から我慢ばっかやったけんさ、大学はせめて卒業させたりたいねん、あたし中卒やけん広島大学だとかえらい憧れたりするわぁ、恋させたいけんや』
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