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人魚島
第10章 東京編
『寂しいんとちゃうか?良い加減損ねた機嫌直して元の鞘に戻ったったら?花子にはアンタしかおらんのやから』

ミケさんの説教が始まる。

『あたしかて独りが好きや、独りの時間が必要なタイプや、これでもかなり我慢して譲ったってるんやで?』

独りが好きな猫の入れ墨に奔放な蝶々の入れ墨、通り名はミケ、そりゃ猫みたいに蝶々みたいに自由な独りが好きなのだろう。
僕は項垂れながら『後1週間くださいよ』と頭をペコリと下げた。

『しゃあ無いなぁ、アンタしっかりしぃな?』

『すみません』

謝りながら生ビールを傾けケントを燻らせる僕。

『まぁ、アンタのセックス気持ち良いから構わんけんさ』

『相性が良いのかな?』

『解らん、今夜も期待してるでなダーリン』

『アハハ、勃起するかなぁ?』

『パイズリしたるけん、勃起するよ?』

正直な話、もう勃起する自信は更々無かった。
出し過ぎた。
6時過ぎ、ミケさんが財布片手に『行くよ?帰ろうか』と立ち上がる。
僕も続いて立ち上がる。
そして手をしっかり握りながら帰路に着く。

『ああ、疲れた…なぁ、早く肩揉んで?』

ベッドにうつ伏せになりながら肩揉みを所望するミケさん。
僕はニヤニヤしながら『性感マッサージは?』とミケさんの長い脚の間に手を滑り込ませパンツの上からクリトリスを弄くり倒した。

『あんッ!ば、馬鹿ッ!離しやッ!』

『嫌です、早くセックスして一つになりましょう?』

『あ…や…』

ゆっくりパンツの隙間から指を侵入させ、ビラビラを引っ張る僕。
ゆっくりだったが自然に脚を開くミケさん。

『膝付いて下さい、その方がだいぶヤリやすいですからね』

『あ…ん』

ミケさんが両膝を付いて所謂バックの体勢になる。
中指を挿入しながら左手で器用にクリトリスを弄る。

『あ…あ…来たよ…もう来たよ?は、早いな…』

笑いながらも喘ぐ可愛らしいミケさん。
僕は中指だけじゃ無く薬指も挿入してやる。
ジュプッジュプッと卑猥な音を立てながら愛液が溢れた。

『ああ、イクゥゥゥゥゥゥゥッ!』

ミケさんがイキ果てた。
胎内奥深くがビクンビクンビクン痙攣する。
愛液の匂いが半端無い。
思わず半勃起する僕。

『ああ、気持ち良いね?』

『あ…あああ…』

『ミケさん、イッたね?そろそろパイズリして下さいよ』

『ならこっちに来て膝付いて?』
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