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人魚島
第10章 東京編
花子は空腹では無い様子だ。
しかし、空腹では薬を服用は出来無い。
僕は無理矢理花子をマクドナルドの店内に押し込む。
店員が花子の発疹に驚いていたので、僕は舌打ちし、マクドナルドから出た。

『だから嫌なんや…』

『うちで食べようか』

『うん…ごめんなさい…ハルくん…』

『花子が謝る必要は無いよ?あのマクドナルドの店員が悪いんだよ』

僕は花子の手をしっかり握りながら近くのコンビニ、セブンイレブンで買い物する。
花子がおでんを所望するので買ってやる事にした。
勿論花子の大好物の厚揚げだらけだ。
これだけあれば事足りるだろう。
ホクホク顔の花子を手にしながらBMWに乗り込む。

『早く帰って少し花子は寝るんだ』

『解ったよ』

BMWを駐車場に停めて部屋の鍵を開ける。
中に入り早速早々と厚揚げを食べる花子。
いとおしくそんな花子を眺めた。

『火傷するから気を付けて食べなよ?そんなに焦らなくても厚揚げは逃げたり隠れたりし無いよ?』

笑う僕に『だって、美味しいんだもんッ』とはしゃぐ花子。
愛しい…花子の額に口付けした。
チュッとリップ音がした。
花子が目を丸くしながら驚いていた。
可愛いなぁ。
いちいち花子の反応は可愛らしい。

『そろそろ寝るよ』

パジャマに着替え始める花子。
乳房がチラリと見えた。

『おいおい、こらこら、見えてるよ?』

『アハハ、ごめん、ごめん』

花子を寝かし付け、チビを撫でながら僕はテレビを付けて再放送のドラマ夜王を眺めた。
僕みたいに主人公がホストの物語だ。
思わず共感してしまう。
不意にスマートホンが『LINEッ♪』と鳴る。
誰からだろう?と、スマートホンを持ち上げた。
送り主はスクナヒコナからだった。
『少し話出来るかな?魚沼さんの聞こえ無い場所で話せる?電話でごめんよ』とあった。
僕はベランダに出てスクナヒコナからの着信に応じた。

『はい?』

『あ、春樹くん?どうかな?今話せる?』

『はい、今ベランダですし、花子寝てますよ』

『なら話すけど…今日処方した薬の数々は覚えてるかな?』

『名前迄は…』

『ああ、そう言うつもりじゃ無いんだ』

『………』

『あれが最後の砦だよ』

『え?』

『魚沼さん、以前処方した治療薬のアレルギー反応示してる。もう以前の薬は使え無いよ』

『つまり?』

『最後の薬だよ』
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