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人魚島
第4章 咲子の村案内
『明さんってどんな人なんですか?』

僕は不意に咲子が用意してくれた自家製麦茶を傾けながら僕は早坂先生に訊ねた。

『男らしいね、高橋克典に顔ソックリだよ?男らしくてシャイなのか無口で寡黙でね、こう目で語る様な男だよ、まだまだ37歳と若いし、船長としてはまだ8年程度だけど着々と実践して行ってる感じかな、酒も煙草もやるけど、博打や女の子を買ったりは一切し無いタイプの男だよ』

か、寡黙なタイプ。
いきなり二人切りにされたら緊張するなぁ。

『咲子ちゃんにはあまり似て無いね、輪郭とスラッとした背丈位かな?郁子ちゃんは145㎝位しか無くて随分痩せてて小柄だったからね、うん、花子ちゃんは郁子ちゃんに背丈似たのかなぁ?』

トントンと灰皿に灰を落としながら早坂先生は饒舌に続けた。

『まぁ、解ら無いけどさ未来の咲子ちゃんのお婿さんなんだ、ゆっくり話したら良いよ、バリトンボイスが耳に気持ち良いよ、彼。酒が入れば多少饒舌になるから、晩飯時を狙って話してみると良いよ』

『ハハハ…』と笑いながらカレンダーを見上げる早坂先生。

『今日が土曜日だから明後日月曜日には久しぶりに3ヶ月振りに帰宅するよ、ああ、久しぶりだな、また日焼けしてるんだろうなぁ、晩酌し合うのが楽しみだよ』

早坂先生が再度『ハハハ…』と肩を揺らしながら笑った。
僕と咲子は黙ったまま早坂先生の話に耳を傾けていた。

『あいつは特別日本酒が好きなんだよな、ああ、酒屋でまた用意しなきゃなぁ、やぁ、煙草が切れた』

『俺の吸えば?』

『いや、このままおいとまするよ、三咲ちゃんにも伝えておいてね、焼き肉美味かったよ』

早坂先生が立ち上がるので僕達三人は軒先迄早坂先生を見送った。
早坂先生は鼻歌混じりに緩い坂道を下って行きやがて暗闇の中に消えて行った。

『はぁ、まぁ、明さん来週帰省か、三咲とセックス出来んけん今日明日はタップリ可愛がってやろうかな』

頭をポリポリ掻きながら橘さんが咥え煙草のまま居間に戻る。
続いて僕と咲子も居間に戻り焼き肉プレートを片付けて大量の山盛りの灰皿を一度捨てて卓袱台を拭き、咲子が空いた皿や茶碗を回収し流しに並べバシャバシャと洗い物し始めた。
それを背後に聞きながら僕は明さんを想像し畏怖してしまった。

『おっかねぇ親父じゃねぇけん』

見透かしたのかニヤリとしながら橘さんが告げる。
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