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人魚島
第4章 咲子の村案内
『三咲は小さい頃から親父に色目使われとった、やからからか早熟でませてて妖艶やった。幼稚園児の頃から色気があってな、男の保母さんが5歳の三咲の口内をレイプ、そっから男の保母さんは懲戒免職、お縄になる…そっからかな?三咲が小遣い欲しさにフェラチオ一回500円で売り出したのは、まぁ、回収した金のほとんどは親父にせしめられてたらしいけどな』

『酷い父親だったね』

早坂先生がマルボロメンソールの先端にスナックマーメイドのライターの火を近付けながら呟いた。

『んで、三咲が保母さんの被害者やのに周りは言うた『あんな色気のあるガキやさかい、ああ言うた事故が起きるねん』ってな…ハハハ…被害者は三咲やのにやぞ?しかも事件を事故言うボンクラさ…』

『そこからだったね』

続いて橘さんに代わって早坂先生が語りだした。

『離婚した父親からレイプされてると信頼していた教師に相談したら教師に逆にまたレイプされて三咲ちゃんは妊娠、堕胎手術を13歳で受けて、それでもケロッとしてた。相変わらず援助交際紛いの事は続けてたらしいけどね、で、三咲ちゃんは呉市内の近所の遠い親戚の家に預けられたけど、家事ばかり押し付けられて愛情のほとんども受けずに過ごし、そこから親戚中たらい回しにされて、この度に飢えた男らにレイプされて…15歳でようやく施設に入るも脱走してはシンナーやら大麻まみれ。半年程度少年院で過ごしてお勤め上がりに呉市の大手の有名キャバクラでホステスに、次第に援助交際も止めて妹と二人暮らしを呉市内で始めてホストにハマって借金まみれになって18歳でAV女優デビュー、まぁ、残った借金は明さんがチャラにしてくれたみたいだけどね』

そこまで捲し立ててから更に酒で饒舌になったのか早坂先生は続ける。

『信頼していた保母さんや教師からの激しいレイプ、だから彼女は学校が嫌いだった。まぁ偏差値25程度の彼女を受け入れてくれる高校も無かったから進学し無かったのは幸いだったかも知れ無い。俗物まみれの三咲ちゃんを助けたのは明さんなんだよ、全くお似合いだよ、あの二人、明さんは漁船魚姫丸の船長でね、なかなかやり手なんだよ、囲い網漁が得意でね鯵や鰯や鯛をガンガン釣り上げるよ、慎三さんに似たのかな?でも京都で同志社大学に入学して海洋学学んで22歳で帰って来て翌年23歳で郁子ちゃんと結婚し子宝に恵まれた訳だ』
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