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偶然が運命にかわるとき
第3章 きっかけ

当日も私は落ち着かず、
1番乗りで出社し事務所の掃除や
デスクの整理整頓をした。
次々と皆が出社し全員揃うも
肝腎な高田さんがまだ来ない。
待っている時間はとても長く感じる。
周りのスタッフ達も私にプレッシャーに
ならないよう声には出さないものの
結果が待ち遠しいに決まっていた。
”ガチャッ”
皆が一斉にドアを見る。
ついに高田さんが来た。
高田さんの手にはA4の茶封筒。
「みんな、遅れてすまない。
相当待っていたようだな~…
ではまずは報告といこうか。」
冷静を装っていた神谷さんもここは
パソコンから目を離し高田さんを見た。

