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偶然が運命にかわるとき
第7章 目を覚ましたとき



目を覚ますとそこには誰もいなくて

ベッドの横にある小さなカウンターに

お水が1本用意されていた。


その横にはさっきまで着ていたTシャツと

下着が綺麗にたたんで置いてあった。


それは恥ずかしい自分を蘇らせた。




「はぁ…私…寝ちゃったの…?」




独り言をボソッと呟く。




”カチャッ”



「目、覚めたか?」



まだ何も着ていない身体に

布団を寄せる。




「あっ…はい…ごめんなさい…

私気づいたら寝ちゃってて…」




「さっきのこと忘れた?」




そう聞かれてまた思い出す

恥ずかしい自分の姿。




身に寄せた布団を更に深く被った。




「恥ずかしがるってことは

覚えてるって解釈して良さそうだな。」




そう言う神谷さんの顔は見ていないが

ニヤニヤと悪い顔をしているのがわかる。





「ずるいよな~…

自分だけ気持ちよくなっちゃって。」




と私が被っていた布団を顔まで

ガバッと下ろして私と顔を合わせた。





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