この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
偶然が運命にかわるとき
第7章 目を覚ましたとき

目を覚ますとそこには誰もいなくて
ベッドの横にある小さなカウンターに
お水が1本用意されていた。
その横にはさっきまで着ていたTシャツと
下着が綺麗にたたんで置いてあった。
それは恥ずかしい自分を蘇らせた。
「はぁ…私…寝ちゃったの…?」
独り言をボソッと呟く。
”カチャッ”
「目、覚めたか?」
まだ何も着ていない身体に
布団を寄せる。
「あっ…はい…ごめんなさい…
私気づいたら寝ちゃってて…」
「さっきのこと忘れた?」
そう聞かれてまた思い出す
恥ずかしい自分の姿。
身に寄せた布団を更に深く被った。
「恥ずかしがるってことは
覚えてるって解釈して良さそうだな。」
そう言う神谷さんの顔は見ていないが
ニヤニヤと悪い顔をしているのがわかる。
「ずるいよな~…
自分だけ気持ちよくなっちゃって。」
と私が被っていた布団を顔まで
ガバッと下ろして私と顔を合わせた。

