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偶然が運命にかわるとき
第1章 はじまり

”Ma Chérie”
その名前を聞いて驚いたものの
少し冷静になり、恐る恐る1度席に座った。
すると神谷さんが
”急にひきとめて驚いたよな、申し訳ない。
でもあんまり夢中になってデザイン画描いてたから
好きなんだろうなーって思ってさ!
申し遅れたけど俺は神谷 謙吾。
君は…答えたくなかったら答えなくていい。
デザイン、興味あるの?”
警戒している私に様子見で神谷さんは
問い掛けてきた。
”私は…灰原 叶です。
○○デザイナーズスクールに通う2年生です。
中には課題で描いたものもありますが
趣味で自分の好みの服を描いてみたり
考えてみたりしたものを書き留めています。”
そう言ってかばんに詰め込んだスケッチブックを
もう1度取り出し神谷さんに渡した。

