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偶然が運命にかわるとき
第8章 私の過去

「おいしーーー!!」
「だろ?」
そう言って隣に座ると神谷さんは
自分の分のパスタを食べ始めた。
「神谷さんもお腹すいてたんですね。」
「俺は今日変な男から誰かさんを守ったり
店から誰かさんの荷物を持って歩いたり
誰かさんが寝ちゃうまで激しく…
痛っ!!!」
と途中まで言ったところで1発
私の手加減なしのパンチを肩にくらわせた。
「いってーなー…冗談だろー?」
私は無言で食べすすめた。
「ところで…お前の過去のこと…
少し聞いてもいい?
話したくなかったらもう聞かない。」
「あぁ…両親のこと?…
隠してきたわけじゃないんですよ!
まあ、自ら話したいことでもないけど…
神谷さんなら話してもいいかなぁ。」
「ふ~ん…一応信頼されてんのか、俺。」
ニコッと笑って神谷さんの顔を見たあと
私は自分の過去を話し始めた。

