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第9章 二人の想い

神谷さんが見ていると思うと

恥ずかしくて仕方ないのに

綺麗な私を見て欲しいという

はしたない願望も芽生えていた。




すると塞がれていた両手は開放された。



しかし…



｢終わりだと思ってねえだろうな…｣



そう、神谷さんは”これから”だ。





私の足元へ戻り何か背中を向けて

ゴソゴソと動くと向き返り

私の足の間に入ってきた。


ちらっと見えた神谷さんのソレは

見たことのない大きさに思えた。


さっき後ろを向いていたのは

”私を想う時間”だったんだ…




｢ねぇ…してもいい…？｣




さっきまで言葉責めをしてきた人とは

別人かと思うほど余裕のない表情…


今まで見たことのなかった神谷さんの

その顔に愛おしさを感じた。



目を見つめ返事をするかのように

神谷さんの顔を寄せて自らキスをする。




｢入れるぞ…っ｣




私と繋がっていく神谷さんは

一瞬顔を歪めたが腹が立つほど

色っぽい顔をしていた。