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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ

あたしはその後支度をし終え、学校に向かった。

「おっはよ〜恋〜!」
教室に入るや否や、融那が元気に肩を叩いてくる。
「おはよう、融那」
「ん?どした〜??目赤いぞ〜??」
あたしの顔に両手をがっしりと掴んで顔を近づけてくる。

「大丈夫…だから…か、顔が痛…いよ」
「ごめんごめん〜大丈夫なら良し!」
パッと手を離して笑う融那。

綺麗な顔して握力強すぎるよ…我が友よ…
あたしは掴まれたところをさすりながら、融那に苦笑いをする。

ガラガラガラッ…
「す、すいません…!双葉先輩いますか!」
「あれ〜巽くんだ〜」
巽くんとは融那の知り合いなのだろう、融那の姿を見つけた瞬間手を振りながら呼んでいる。

「ごめん恋、ちょっと呼んでるっぽいからうち行ってくるね!」
融那はHRまでには帰ってくるからとウインクをして行った。

「はぁ〜…」
1人になると寂しさを感じる。
なんだろう…最近人恋しいのか?あたし…

ついつい最近起きた情事が頭に浮かぶ。

いやいやいやいや!!!
人恋しいのキャパ超えてるからあれ!
あたしもなにやってんのほんと!!
最近流されすぎだよ…!

「はぁガラガラガラッッ!!「恋!!!」
再び出たため息…はものすごい勢いでかき消された。

「え、融那帰ってくるのは「HRは無し!ちょっと屋上!!」
息を切らしながらさっき出て言ったはずの融那は戻ってきており、帰ってきてすぐあたしをとっ捕まえて、屋上連行した。

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