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溶かされてみる?
第9章 それぞれの愛のカタチ



「…というわけだ。だから当面落ち着くまでは、暗くなってから帰るときは誰かと一緒に帰ったほうがいいだろう。」
あたし達は無事家に着き、ご飯を食べていた。
そして遠哉さんは、さっきの一連の話をみんなに話し、そう告げた。
「おい、恋大丈夫か?」
「なんなのその変態男。キモ」
「もし見つけたらぶん殴ってやる。」
各々がその話を聞き、声を漏らす。

「遠哉さんがすぐ助けてくれたんだあたしは大丈夫です」
ほんと…あのとき遠哉さんがいなかったら…
そう思うとさっきの恐怖がよみがえる。

「たまたま私が仕事の帰り道居合わせたからよかったものの、今はすぐ道が暗くなるし危ないですから。」
「す、すみません…」
遠哉さん…怒ってるのかな…

「わかった、遠哉のゆうとおりだね。恋ちゃん危ないから暗くなるときは俺らと一緒に帰ろう?」
「時間が会うときは俺も極力一緒に帰る。」
「ご迷惑おかけします…」
すぐにはまた変なやつでてこないとは思うけど…
さっき味わった恐怖がまたあるかと思うと少し怖い。

「な、なるべく明るい時に帰るようにするんで!!」
あたしはそんな不安を見せないように笑顔でみんなに言った。

「無理に笑ってるのバレバレだよ」
皐くんがあたしの顔を見て言う。
「んな気使うなよ」
続けて律先輩も。
「もっと恋はみんなを頼れ!」
そして彰さんも。
「あ、ありがとうございます…」
あたしはみんなの気持ちに泣きそうになるのを抑え、ご飯を食べた。
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