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溶かされてみる?
第3章 甘い事件と現実
なんなんのあの人!
女ったらし!人たらし!二重人格!エセモテ男!!

唇を腕でゴシゴシとぬぐいながら
階段を上がっていると

「恋!!よかったいた!!」
融那とちょうど出会った。
「保健室いったら先生がもう心愛さん急いで出て行きましたよって言われたから焦ったんだから〜〜!」
待っててっていったでしょ〜??!
体調大丈夫なわけ〜〜???
と融那はポンポンあたしに言葉を投げかけて来るが
当のあたしはうわの空。

なんなんのあいつ、ほんと最低!!

「ちょっと恋きいてる??」
融那があたしの顔を覗き込んできた。
「ごめんボーッとしてた。」
ボーッとしてたっていうか、なんかもうさっきの衝撃すぎて…
「顔赤いよ??熱出た??」
融那が心配そうに見つめてきた。

「だだだ、だ大丈夫だから!!汗」
何気に勘が鋭い融那やけ変なとこ勘付かれたら困る…!!!

「そう??じゃあご飯食べ行こか!」
なんとか誤魔化せたみたいで融那はそう言った。

そう思えば朝も結局ろくに食べてないし
もうあたしのお腹はペコペコだった。

お弁当食べよう…



融那とお昼を食べ終え
ようやく腹の虫も収まったところで…

「それで恋」
神妙な顔つきで融那が問いかけてきた。
「ん?なんかあった??」
あたしはそのムードとは不釣り合いなお気楽な声で言った。

「なんかあったじゃ無いでしょ!! ありまくりだっての!! 聖蘭さん仕事出る前に今のうちに聞いとかなくていいの?!って言ってんの!」

融那は恋って変なとこ抜けてんだから!とブツブツ言っていた。

「そうだ!きかないと!!」
いろんなことありすぎてもう何したらいいか、わかんなくなるとこだった!!

あたしがスマホをだして
お母さんに電話をかけようと思った瞬間

チャラランラランランラン〜〜♪

待ち受けにはお母さんと出ていた。

プンッ
「はい、もしもし??」
「恋〜〜!!黎泱くんたちから聞いたのね! 」
「お母さん!なんもあたしにいってくれてなっ「あたしも!説明するつもりだったの!ね?ね? もうそんな怒らないで〜〜」

この女そろそろしばいてやろうか…
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