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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢
「ああ、行くつもりだ」
「お前達がいるからな!」
そういった2人は少し楽しそうに答える。
2人も文化祭来るんだ。
でも、みんなが揃ったらそれこそ女の子達の注目の的だよね…
それぞれがそれぞれの色香を放ち、イケメンとあれば女が食いつかないわけがない。
「俺は保健室で寝とく」
「いや仕事しろおっさん」
「お前は口を縫われたいのか」
暁翔さんと律先輩は言い合いをしている。
「もう〜2人とも喧嘩やめなって〜」
黎泱先輩が止めに入る。
「ふふっ、なんか懐かしいな〜…」
あれ…
あたし何が懐かしいんだろ。
驚いたのはあたしだけじゃなかったらしく、周りにいたみんなもあたしを見て驚いた顔をしていた。
「あたし何言っちゃってるんですかね! 懐かしいなんて…!」
あたしは急いで言葉を取り繕う。
何故か空気が重い…
「あ、あの…あたしそんなに変なこと言いました…??」
なんでそんなにみんな切なそうな顔するの…?
不安に思ったあたしの気をそらすように
「今日のハンバーグおいしいですね。」と遠哉さんが言った。
「俺の特製ハンバーグだ!」
彰さんが自信満々に遠哉さんに言う、
「撤回します。熱い。身が固い」
「おい!!」
遠哉さん達までも言い合いを始めた。