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溶かされてみる?
第10章 惑う心と誘う夢
「いい歳こいたのが何やってんだか…」
「おい皐!聞き捨てならんな!俺はまだ22だ!」
彰さん達の言い合いに皐君までもが加わり、彰さんは皐君の首を腕でロックし、頭をグリグリとしている。

「ああ…」
開いた口が塞がらない。どうしよう…

「はーい、そこのおバカさん達〜。お姫さん困っちゃってるから喧嘩はそこまでにしてさっさとご飯食べようね〜?」
黎泱先輩が魔の微笑みを浮かべてみんなに呼びかける。

「うお…黎泱がきれるとめんどくせえ…」
「黎泱眉間のシワこわーい…」
「全くあなたのせいですよ」
「なんで俺のせいなんだよ!」
律先輩、皐君、遠哉さん、彰さんがビビりながらも着席する。

「恋、匿え」
「へ?」
暁翔さんがあたしの後ろに隠れて黎泱先輩を見る。

「ちょ、ちょっ!暁翔さん??」
「あっく〜ん??恋ちゃんの後ろに隠れようなんて100万年早いんだけど〜」
黎泱先輩のキャラが変わりつつある!!
大変だ!王子のキャラが消えて!悪魔のような顔に!!

「まっまぁまぁ…!黎泱先輩!一旦ね?やめましょ?」
黎泱先輩の近くによりあたしは黎泱先輩を見上げながら言う。

「っ…恋ちゃんが言うなら仕方ないね…」
何故だろう、若干黎泱先輩の顔が赤かった気がしたが…

「ぷっ…マセガキ…」
その反応を見た暁翔さんがあたしの後ろで笑う。
「はい、あっくんやっぱり処刑ね?天誅ね?」
「あ〜あー!!!! ダメですって!!」

なんかでも…こういうの楽しいな…
みんなとこんな風にわちゃわちゃするの

そんなこんなで慌ただしいご飯は終わりを告げた。
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